八重歯の原因

こんにちは,東京都立川市ひるま矯正歯科の晝間康明です.



**■八重歯について

八重歯は犬歯が唇側の歯茎側に萌出してしまう歯並びがデコボコになる叢生(ソウセイ)と言う歯並びの異常の1つです.

八重歯を含めて叢生の主な原因は,上下顎骨に対して歯が大き過ぎる事で起きてしまう事であるため治療方法としては下記の方針が考えられます.

1.顎を大きくする
2.歯を小さくする
3.歯の本数を減らす

しかし,
現在の医療では,身長が160cmで止まった正常な人を180cmにする事が出来ないように骨を自由自在に大きくする事は出来ません.
したがって,骨の1つである顎を大きくする事も出来ません(ごく僅かであれば可能です).
また,
歯を小さくする場合は,歯を削って小さくするのですが歯の外側の固い部分であるエナメル質の厚さは2mm前後しかなく,エナメル質を薄くして内部の象牙質が露出してしまうと歯の寿命は短くなるために歯を削る事も出来ません.
そこで,
一般的な叢生の治療法としては抜歯して歯の本数を減らして矯正治療を行なう場合が多いのです.


**■口臭について

口臭の原因の8割は歯周病の進行に伴うものです.
歯周病は細菌の感染によって進行しますが,歯の磨きにくい部位では細菌が増殖しやすいので歯周病も進行しやすくなります.年齢的にも20代後半から歯周病の進行は加速しますので現在歯周病が進行しているのかもしれません.

また,歯並びが悪い事で口が閉じにくく,日常的に口を開けているために口腔内の細菌が増殖しやすい環境である事も考えられます.矯正歯科治療では前歯を下げて口を閉じやすくする事も可能ですのでこの様な場合にも効果があります.

矯正歯科の相談を受ける際に歯周病や口臭についても相談すると良いでしょう.




以上,参考になれば幸いです.