対象:矯正・審美歯科
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晝間 康明
歯科医師
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過蓋咬合の治療について
こんにちは,東京都立川市ひるま矯正歯科の晝間康明です.
1.矯正治療は理想的な噛み合せをつくり出す治療ですので,上顎前突だけ治して過蓋咬合だけ治さないと言う事はありません.
2.過蓋咬合は,上顎の歯列が下顎の歯列に対して前方に位置しているために上顎前歯が下顎前歯を覆い過ぎてしまう噛み合せの異常です.したがって,上下歯列の前後的な位置をコントロールしなければきちんと改善しないためにそんなに簡単な治療ではありません.例えば上下のデコボコは治ったけれど過蓋咬合が治っていない症例をよく見かけます.過蓋咬合の改善程度は患者さんに分かり辛いので治療開始する前の資料やどのくらい治るかを予測模型などを使って歯科医師と確認しておいた方が良いでしょう.過蓋咬合がある方が正中離開だけ治すより時間がかかる場合が多いでしょう.
3.特に舌側矯正が有利と言う事はないでしょう.どちらかと言うと噛み合せが深いのに,上顎前歯の裏側に矯正装置を装着するため,装置と下顎前歯がぶつかり奥歯が噛めなくなったり,装置が外れやすく治療が進まなかったり,装置の再装着に再度歯科医院に行かなければならないので表側の矯正より患者さんは辛いのではないかと思います.
4.過蓋咬合になる原因は主に上下顎骨の垂直的な長さが短い,噛む力が強い事などが原因ではあると思いますが,これらの原因は主に先天的(遺伝的)な要素が強いのでお菓子やファーストフードの影響はあまりないでしょう.お菓子やファーストフードなどの柔らかいものばかり食べていると噛み合せが浅くなる(過蓋咬合の反対である開咬になる)可能性はあるようです(過去の動物実験や骨格の分析により)
以上,参考になれば幸いです.
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この回答の相談
歯並びが悪く、口を閉じても歯が出て閉じにくく、矯正を考えています
自分なりに調べていると、上顎前突、正中離開、過蓋咬合という状態だと思います
そこで質問ですが、過蓋咬合は難… [続きを読む]
あけみーさん (京都府/20歳/女性)
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