対象:リフォーム・増改築
森岡 篤
建築家
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断熱は連続させる
ハリー2さんこんにちは
パルティータ建築工房の森岡です。
ご質問の文面から、家の形が良くわからないのですが、2階の天井裏の一部に、閉じた空間のグルニエがあるということでしょうか。
そのように仮定して書きますね。
家の断熱の考え方は、屋根・外壁の建物の外側でスッポリと切れ目無く、断熱層で覆うことです。
普通は、充填断熱と言って、木骨組の間にグラスウール等の断熱材を充填します。
屋根の断熱は、
(1)屋根面に勾配なりに入れる方法と、
(2)天井懐下、つまり2階天井の上に入れる方法
があります。
(1)の場合は、グルニエの屋根や外壁が断熱されていれば良いので、グルニエの床(2階天井)が断熱されていないのは、手抜きではありません。
もし、(2)にすべきなのに、天井に断熱がない(つまり屋根にも天井にも断熱がない)のだとしたら、DIYでは難しいので、工事をお願いして下さい。
以下、(1)として進めます。
屋根は、太陽の熱負荷を直接受け、60〜70℃に達することもあります。
標準的な断熱があっても、屋根下側は温度が上昇し、閉じた屋根裏、グルニエでは、かなりの温度になることがあります。
この場合、換気をするのが一番で、換気扇で排気されているのは良いですね。
原則は、屋根・外壁の外側でスッポリ断熱する事ですが、ハリー2さんのおっしゃるように、2階をより快適にするために、グルニエの下側:2階天井で、もう1層断熱をする考え方はあると思います。
その場合も、グルニエ下の断熱層が、連続して、外側の断熱層まで貼り込む必要があります。
断熱層がどこかで途切れると効果がなくなってしまいます。
ご質問の壁(石膏ボードということで内壁ですね)を含め、グルニエ下の断熱が、スッポリと外側断熱層まで貼り込んで下さい。
参考にしていただけたら幸です。
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ハリー2さん (神奈川県/76歳/男性)
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