うつ状態の徴候あり・先ずは食生活などの点検・改善を
動悸や焦燥感という症状、集中力や判断力がなくなり、未明に覚醒して眠れなくなる状態は、うつ病としての徴候を具えています。このような状態では仕事に大きな支障を来たしたり、家事も滞りがちになるのは無理からぬことです。
直接の原因としては転職したことや、新しい職場で上司から叱責されたことなどでしょうけれども、その背景要因として、栄養バランスや低体温、家庭環境などに関して、幅広く検討してみる必要がありそうです。
今の会社に残るべきか否かを気にされているようですが、仮に今の会社を去っても、ほかにやりたい仕事や勤めてみたい職場が具体的にあるのでしょうか。そうでなければ、性急に転職や退職を考えるのではなく、先ずは今の職場に留まって対策を考えるべきです。
特に気になるのが、1か月で体重が7キロも落ちてしまった点です。家事の滞りと関係して、食生活がかなり乱れているのではないでしょうか。栄養バランスが乱れると神経伝達物質の量と機能が著しく低下し、うつ状態を悪化させてしまいます。
従って食生活を見直し、栄養バランスを充実させるのが最優先の取り組みだと思います。先ず点検すべきなのが、甘いものの摂り過ぎです。これまでも度々指摘しましたが、お菓子や砂糖、清涼飲料水の摂り過ぎは反応性低血糖を引き起こし、神経機能を阻害します。
また甘いものを摂り過ぎると食欲が抑制され、タンパク源やビタミン源、ミネラル源になる大切な食材を充分に摂れなくなります。その結果、神経伝達物質が不足・機能低下し、ますますやる気が失われ、生活力や仕事力が更に低下するという悪循環に陥ってしまいます。
食生活の立て直しといっても難しく考える必要はありません。野菜(特に生野菜)や果物を充分に摂り、肉や魚も適度に摂ることを心がけましょう。家事をする気力がないうちは、果物やサラダだけでも良いでしょう。そのうち家事をする気力が湧いてきたら、しめたものです。
回答専門家
- 吉野 真人
- ( 東京都 / 医師(精神科) )
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病気を治したり予防するにあたり、いちばん大切なのは、ご本人の自然治癒力です。メンタルヘルスを軸に、食生活の改善、体温の維持・細胞活性化などのアプローチを複合的に組み合わせて自然治癒力を向上させ、心と身体の両方の健康状態を回復へと導きます。
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この回答の相談
昨年の年明けに移動という形で今の会社での勤務を開始、その後6月〜7月には動機、焦燥感で仕事に集中力、判断力がなくなり、夜2時ごろ目が覚めそのまま眠れない状態が続きました。自分を責め、他の人に… [続きを読む]
yももさん (東京都/36歳/女性)
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