対象:ペットの医療・健康
RE:子宮蓄膿症と診断されました
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犬の子宮蓄膿症は、一般に繁殖をおこなっていない6歳以上の雌犬で発生が多く、体内の性ホルモンバランスの異常が原因で子宮内に細菌が感染することで発症すると考えられています。
一般的な臨床症状としては、食欲不振、多飲多尿、嘔吐(吐き気)、腹部の膨満と下垂、外陰部の腫大、陰門部からの黄褐色やアズキ色の膿瘍物の排出、急性期での体温上昇がみられます。血液検査でみられている白血球数の増加や赤血球数の低下、尿素窒素の増加は症状が進行すると悪化する可能性はあります。
子宮蓄膿症の経過は様々ですが、急性例では1週間で症状が重篤となることもあるため、症状の進行がみられるのであれば迅速に治療を行う必要があります。
子宮蓄膿症の治療で第一に選択されるのは外科的な子宮卵巣の摘出です。その後の繁殖は不可能になりますが、再発の可能性はなく、最も根治的な治療法になります。もちろん手術前には十分な検査を行い、麻酔のリスクに耐えられるかどうかの判定は必要です。必要に応じて手術の前に全身状態の回復を優先して行うこともあるかと思います。手術までの経過が長いと合併症などを発症する危険はありますが、多くの場合は手術によって症状の改善がみられると思います。
内科的治療は、使用する薬剤の副作用の問題と再発する可能性が高いため、麻酔に耐えられない場合などの特別な理由がない限りはお勧めできません。
その他具体的な治療方法や手術前後のことに関しては、かかりつけの獣医師とよく相談することが必要と思います。
評価・お礼
yuki97 さん
正しく先生のおっしゃる通りの症状で、生理だと思うんですけれど…なんて言っていました。子宮・卵巣の全摘出手術を受け、当日には退院するほどの元気ぶりです。
摘出した臓器を見せて頂きましたが、片方の子宮がパンパンに腫れ上がり卵巣の方まで膿が行ってました。
もう少し躊躇っていたら手遅れだったかもしれません。
的確なご回答、本当に感謝しております。ありがとうございました。
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yuki97さん (埼玉県/43歳/女性)
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