環境の激変は成長のチャンス!過去の克服体験の想起も

新しい職場での環境や業務内容の違いなどが引き金となり、仕事や人間関係のやり繰りが上手くいかない→気分が落ち込む→さらに上手くいかない・・といった心理的な悪循環に陥っているようです。こうなると周囲の目も怖くなって、集中力を維持してパフォーマンスを発揮できないのも無理ありません。

お話の中で気になるのは、「全て自分の力不足」と、不調の原因を自分の責任にしてしまっていることです。自分の至らなさを反省するのは謙虚で立派なことですが、自分を責め過ぎるのも考えものです。原因の一部は職場や組織の仕組みの中にある場合も多いので、上司や管理者に相談するのがお勧めです。

そして、「仕事を覚えたとしても・・人間関係を築く自信がない」と、悪い結果を自ら想定してしまっていることも気になります。仕事を覚えて結果が出始めたら、人間関係は自ずと改善するものです。人間関係をそんなに特別扱いする必要はなく、仕事やプライベートの充実に伴って、人間関係も後を追って改善することが多いのです。

それから環境や業務内容の変化というものは、新しい挑戦や成長が可能になる一大チャンスでもあります。仮に何の制約もないとして、最大に上手くいった場合を想定してみてください。どんな可能性や幸運が控えているでしょうか。自ずと気持ちが楽になってくるのが分かるはずです。

これまでには環境の激変を乗り越えて、成長を遂げたことが何回かあったはずです。人間はそうやって成長していくものです。そのような過去の「成功体験」を思い出してみてください。きっと何らかの手がかりがあると思います。

さらには看護師になった「初心」を思い返してみるのも有効な方法です。高校生の頃、或いは看護学生の頃、どのような動機で、どのような看護師になりたかったのでしょうか。それに看護師になりたての頃、どのような情熱をもって仕事に望んだでしょうか。こういう時にこそ、思い出してみることです。