対象:ペットの医療・健康
RE:猫のふらつき
- (
- 5.0
- )
猫のふらつきに関してですが、ふらつきという症状に伴って運動を嫌がる、異常な食欲と多飲、体重の減少(痩せる)などの症状がみられる場合は、循環器や呼吸器の異常や甲状腺機能亢進症などの内分泌疾患が疑われると思います。診断には、一般的な身体検査や血液検査に加えてホルモン濃度の測定や超音波検査、レントゲン検査などを行って鑑別する必要があります。
また、意識は正常で運動麻痺はないけれどふらつきやまっすぐ歩けないなどの協調的な運動の障害(運動失調)がみられる場合は、神経疾患(特に感覚機能の異常)が疑われると思います。この原因としては、脳や脊髄神経の腫瘍、外傷、コロナウイルス(猫伝染性腹膜炎)やトキソプラズマなどによる感染症、脳の血管障害、前庭系の障害などが考えられるため、鑑別には全身的なレントゲン検査や血中抗体価の測定、その他に可能であれば麻酔下での脳脊髄液検査やCT、MRIといった高度な検査が必要です。
いずれの場合も、症状が進行する場合は早めに検査することをお勧めしますが、これらの検査を行っても原因が特定できない場合や原因がわかっても治療が非常に困難な場合もあるため、かかりつけの獣医師とよく相談することが必要かと思います。
評価・お礼
gojo さん
再度回答本当にありがとうございました。
あまりに早い進行に半ばあきらめていたのですが、奇跡的に開きっぱなしだった左目が閉じれるようになり、そしてまた動かなかった左耳まで動くようになりました。
こんなことがあるのかと、動物の生きることへの執念をみた気がします。
まだふらつきも頭の傾きもありますが、必死で生きていく猫をできる限りサポートしていきたいと思います。
本当にいろいろ教えていただき、ありがとうございました。
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A