対象:リフォーム・増改築
漆原 智
建築家
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陸屋根の修理について
imaさん、初めまして。
コンクリートの強度は一般に60年といわれています。
しかし、いきなりコンクリートが劣化するのではなく、中に入っている鉄筋の強度の方が大事なのです。
コンクリートは押しつぶす力(圧縮強度)には、非常に強いのですが、
引っ張るような力(引張り強度)には、弱い特徴を持っています。
それを補う目的で、引張り強度に強い鉄筋を中に入れて、相反する条件をクリアしています。
コンクリートが古くなると、アルカリから中性になってきます。
鉄筋は、最初はアルカリのコンクリートに守られていますが、だんだん中性化したコンクリートの中で、錆びてしまいます。
鉄筋の錆び具合で、耐久性も変わってきますね。
軒天がはがれて落ちてきた状態まで放置されていたようなので、そのままでは難しいかもしれません。
業者さんは、何らかの補強をされて勾配屋根を乗せられるのではないでしょうか。
今のままの形を維持されるなら、補強改修が必要ですが、費用は覚悟する必要があります。
10年前後で、定期的なメンテナンスを行うことが、建物自体の寿命も延ばせますし、
かえってメンテナンス工事費は安くなると思います。
参考になれば幸いです。
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