対象:リフォーム・増改築
森岡 篤
建築家
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ガルバ鋼板、やるなら空気層設ける
ぶーさんこんにちは
パルティータ建築工房の森岡です。
1)屋根ガルバリウム鋼板
**仕上としてのガルバリウム鋼板
ノンアスベストスレートよりガルバリウム鋼板(表面仕上によりグレードあり)の方が耐久性あので、それなりに効果はあります。
**空気層を設ける
建物本体と新ガルバリウム鋼板(+下地)の間に空気層を設け、下部に吸気口、上部に換気棟を付け、自然換気させる方法です。
日本の真夏の日差しは過酷ですが、特に屋根面が強烈で、気温30℃程度でも、屋根面は60〜70℃に達します。
屋根の空気層で換気させることで、建物本体への負荷を軽減することができます。
光熱費を低減することができ、屋根改修をやられるなら、ここまでやることをお勧めします。
2)サッシ結露
1重ガラスの結露の原因は、1重ガラスは断熱性が少ないことによる内外の温度差と、内部の湿度です。
温度差+内部湿度
室内の仕上を珪藻土にしたところで、ガラス面の温度が変わることはありません。
調湿効果はありますが、ガラス面の結露を防ぐ程、湿度を下げることはないので、結露防止にはなりません。
珪藻土は、質感も良く、調湿効果、吸着効果、健康にも良く、お勧めしますが、ガラス面の結露防止には、ガラスを2重化することです。
1重ガラスと複層(2重:ペアガラス)ガラスとでは、厚みが違うため、1重ガラス用サッシに直接複層ガラスは入りません。
サッシ枠(建物に固定)に複層ガラス用障子(可動部分)が合うものがあればよいのですが、ない場合は、1重サッシ用アダプタ付いたペアガラス(周囲に枠が回る)か真空ガラス(高価)となります。
参考にしていただけたら幸です
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補足
**天窓について
ガルバリウム鋼板による全面屋根改修をやるならば、天窓のきちんとした納まりが可能なので、雨仕舞い上問題ないものが可能です。
天窓は、付ける位置による暑さ、光量コントロールは別の問題です。
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築11年、屋根や外壁の色が褪せてきましたし、室内の改装も合わせリフォームを検討しております。業者さんと見積もりしていますが、分らないことが多く出てきたので契約前にしっかり検討したく。アド… [続きを読む]
ぶーさん (東京都/43歳/男性)
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