対象:住宅設計・構造
木村 真理子
建築家
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筋交いの向きと家の強度との関係
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ハニカズムさん、はじめましてこんにちは。
木村建築研究室、木村真理子です。
ご質問の主旨は、筋交いの向きと家の強度との関係ですね。
一般に筋交いは、1階と2階で「く」の字に入れると言われてきましたが、必ずしもそうならなくても心配はありません。
筋交いは、平面の中での量とバランス。また、通り(面)の中での向きのバランスが取れている事が大切です。
平面の中での「量」のバランスというのは、家の重心と剛心が離れないように。つまり、横から大きな力がかかったときにねじれないようにということ。
通り(面)の中での筋交いの「向き」のバランスは、同じく横から大きな力がかかったときに、筋交いが圧縮と引っぱりの両方にバランス良く効いてくれるようにということです。
というわけで、筋交いは、上下階の向きよりも筋交い端部の固定の仕方や平面上や通り上のバランスが大切です。
また、家の強度は、筋交いだけではない耐力壁の剛性の量とバランスによって決まります。
曖昧なままにしておくのはご心配でしょうから、この際、そのあたりを設計者に再確認されてはいかがでしょう。設計の段階での計算資料があるはずですので。
また、通し柱については、通し柱の中央に「く」の折れ部分が来ていると、地震時の通し柱の損傷が心配ですので、そのあたりも併せて設計者に再確認されるのがいいと思います。
評価・お礼
ハニカズム さん
丁寧な解答ありがとうございます。
昨日新しい計算資料を工務店から頂き、説明してもらいました。
強度は問題ないとのことで安心しました。
本当にありがとうございます。
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
建築に関する質問です。
2階の筋交いが逆だった事です。
4月に新築一戸建てを何とか購入できたものです。
2階にエアコンをつけようと、工務店の担当さん立ち合いで、穴をあけました。
す… [続きを読む]
ハニカズムさん (福岡県/43歳/男性)
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