対象:労働問題・仕事の法律
不当な要素はあるが認められるかは何ともいえない
ご質問にある状況からは、確かに個人を狙って退職に追い込もうという会社の意図が感じられるように思います。理不尽と思うのは当然ですよね。
ただ、法的なことでいうと、配置転換や異動については、明らかに不当な行為については異動命令が無効とされる事はありますが、会社側の裁量が比較的広く認められています。不当とされる可能性があるものとしては、例えば到底応じられないような条件の異動強要、退職に追い込む目的が明らかである、未経験職種なのに評価を理由に減給するなど、客観的に不当と見られる行為に対してです。不当な行為に当たるかどうかは個別案件毎に実態を見て総合判断することになります。
ご質問の件では、不当な扱いと見られる要素は多々ありますが、最終的に不当という主張が認められるかは総合判断になりますので、何ともいえないところです。
客観的に不当と認められれば、当然に改善を求める事はできますし、調停や仲裁の仕組みもあります。様々な相談機関もありますから、そちらに支援を求める方法もあると思います。
ただ、会社に残って引き続き働くことを優先して考えるすると、はっきり白黒つけようとして争うことはその後の仕事環境を考えると功罪両面ありますし、必ずしもご自身の要望が認められるとは限りません。
一度、弁護士など法律の専門家か、社外ユニオンなど労働争議に詳しい機関に相談してみてはいかがでしょうか。不当性が認められる可能性や対応策についてアドバイスしてくれると思います。無料相談窓口などもあるので、利用してみてはと思います。
労基署などは明らかな法違反の場合は迅速に対応してくれますが、微妙な場合は動きづらいようです。
回答専門家
- 小笠原 隆夫
- ( 東京都 / 経営コンサルタント )
- ユニティ・サポート 代表
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悲しみうさぎさん
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