対象:住宅設計・構造
本田 明
工務店
-
雨露をしのぐ形
日本の住宅の元々の屋根の形は雨露をいかに効率よくしのぐには
という方法の積み重ねだと思います。
今の住宅雑誌には、※※スタイルとかいって、どんな形の建物でも、
難なく建てられるように写真を羅列します。
それは、建物を維持管理する上での配慮された形かというと
そうでもないものも沢山あるようなきがします。
例えば、南欧風のケラバの出のない妻面の白い外壁が、建築後数年も経たない内に
雨露によって、薄黒くなっているのを良く見かけます。
勾配の屋根、そしてその軒先で水を切るために樋を付ける。
内樋は作らない。
雨水の処理はとりあえず、建築の内部に入らない形で処理する
(変なところの漏水が建物を腐朽させる危険をなくす)
外壁は、出来るだけ雨水のかからないようにする、(素材の汚染や劣化が防げる)
凄く合理的な形だと考えます。
敷地の状況にもよりますが、軒先が出せるの余裕があるのならば、
財産としての住宅を考えると、
普通の屋根のかかる形が、最も安心なのではないかと思います。
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
はじめまして。
自邸を計画しております。
木造2階建てで、私の好みですが、切妻屋根で、軒の出をなくした箱のようなフォルムにしたいと考えております。
屋根と外壁を一体にし、金属板で葺きたいのですが、… [続きを読む]
つけめん王子さん (兵庫県/38歳/男性)
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A