対象:住宅設計・構造
エコ住宅
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こんにちは やすらぎ介護福祉設計 齋藤と申します。
''子供部屋にエコを取り入れる意識''、素晴らしいですね(^^)
アメリカでは土間床工法をよく見かけますが、日本の高温多湿でシロアリの多い地盤には採用に勇気が要りますよね。。
尾張地方の年間平均気温は14〜16度位ですが、この工法を日本で採用するには床暖房併用が無難なようです。
1階床のレベルを下げられることは''バリアフリー''にも有効なので私も取り入れたいところですが、メリットよりデメリットの方が多いと思い、導入したことがありません。。
建築基準法における''一般的工法の1階の床高さは、直下の地盤から45センチ以上''という基準は、単純に床下通風確保の問題だけではありません。
*土間床工法のデメリットとして
**・スラブオングレードにしても、基礎外断熱材と基礎とのスキマがシロアリの温床になりやすい点
**・スラブオングレードによって、地中埋設設備配管の維持管理が出来なくなる点
**・日本において土間床工法採用による地熱効果のデータをほとんど見かけない点(効果の有無が分からない)
**・1階床レベル設定値によっては、水害に遭う確立が高い点
など挙げられます。
エコへの意識を大切に、''「自然素材の導入」や「夏の通風・冬の保温を意識した設計」''など他の角度から見つめ直すのも一つかもしれませんね(^^)
ご参考まで
補足
早々のご評価ありがとうございます。
高台にある地形ということですが、地盤には問題無さそうでしょうか。
地盤改良や杭打ちが必要になると、工法との相性もあると思いますので、地盤調査をされてからお気めになられてもよいかもしれませんね。
素敵なお子様専用の住まいが出来ることをお祈り致します。
やすらぎ介護福祉設計 齋藤
評価・お礼
わがままっこ さん
大変丁寧なご回答、ありがとうございます。
高台南垂れの地形で、水周りがない子ども部屋のため、
デメリットが少なく、冒険してみようかという気になっておりましたが、
シロアリだけは、どうも心配で、迷っている次第です。
あまり土間床工法にこだわらずに、総合的に判断して決めようと思います。
回答専門家
- 齋藤 進一
- ( 埼玉県 / 建築家 )
- やすらぎ介護福祉設計 代表
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を
医者に外科・内科等があるように、建築士に介護福祉専門家がいてもいいと思いませんか?人生100年時代を迎えた今、子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅など終の棲家まで、ライフステージを考えた安心して暮らせる機能的な住まいを一緒に創りましょう
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敷地内に子ども部屋として18畳+ロフトの離れを計画しています。冷暖房に頼らずにできるだけ快適な空間をと考え、地熱を利用した土間床工法を希望していますが、工務店の方からは基礎の湿気に対す… [続きを読む]
わがままっこさん (愛知県/38歳/女性)
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