暖まると起こる背中の痒み

お尋ねのような症状で発疹が見られれば、神経終末から分泌される物質による蕁麻疹があります。
しかし、ご質問の内容では、皮膚の変化が見られないとのことですね。

冬にだけ症状が現れる、ということと、皮膚温が上昇するような場面で出現することなどを考えてみましょう。

冬場の皮膚乾燥が基礎にあって、皮膚表面の角質層のバリアーが弱くなっているところに、発汗するような温度上昇や精神興奮で微量に発汗したとき、その汗が弱くなった皮膚の痛みを感じる神経終末を刺激してチクチクする痛みを引き起こすことが考えられます。

ただ、三十歳前半の男性でいらっしゃるので、皮脂の分泌等、乾燥肌のリスクは少ないとは思います。子供の頃に、アトピーなど皮膚のトラブルの経歴はございませんか?

皮膚の状態は、寝不足や過労、栄養の過不足、アルコールなどでも変わってきます。また、自律神経、とくに交感神経の緊張が強い方に痒みがでやすいという経験があります。

そうした増悪させるような生活上の問題があれば、気をつけるに超したことはありません。
また、入浴の際にあまり強く体をこすることも、角質を傷つけることになるのでご注意下さい。
とくに背中などは、普段刺激されることが少ない場所なので、冬場は手のひらか柔らかいタオルでやさしく洗う程度にした法が楽かもしれませんね。


回答がお役に立てば幸いです。どうぞお大事になさって下さい。


吉川祐介
ウイケアカイロプラクティック