対象:投資相談
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吉野 充巨
ファイナンシャルプランナー
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為替動向に関する指標と投資・運用の実証理論の紹介
todomama 様
初めまして、オフィス マイ エフ・ピーの吉野充巨です。
為替の動向を予測するのはは専門家でも難しいとされています。
一つの観点として、長期的な流れの中では、購買力平価に沿って各国の通貨レベルが決まるとされています。
短期的(5年未満は短期です)には、政治的・地勢的/インフレ率・金利・景気・ブーム等で動きますので変動幅が大きなものとなります。
todomama様のお考えになる円安レベルが、金融危機前の1ドル120円程度の場合、プラザ合意以後の極めて異常な円安レベルでしたので、日本の経済力が大幅に低下する状況にならなければ、数年前レベルに戻るのは難しいのではないかと思われます。
上記の購買力で通貨の交換レートが決まるという観点からは、円はドルやユーロに対してまだ安いレベルになります。
このような考え方で取る指標として、ビッグマック(マクドナルドのビッグマックです)指数というものがあります。この指数で算出しますと1ドルは81円92銭でした。(米国の価格は3.54ドル、日本は290円)
昨日コラムを掲載していますので宜しければご一読ください。
ビッグマック指数と為替レート2009年2月20日
http://profile.allabout.co.jp/pf/officemyfp/column/detail/46853
様々な実証研究によれば十分に分散されたポートフォリオで組む資産運用の成果の91%は当該資産配分によって決まると報告されています。
私のHPに資産配分検討表とともに、年金を運用している、国民年金基金連合会(均等配分型)、企業年金連合会(株式重点型)、年金積立金管理・運用(独行法)(日本債券型)の資産配分、各資産別の期待リターン(収益率)を掲載しています。宜しければご一読下さい。
http://www.officemyfp.com/assetclass-1.html
補足
現代ポートフォリオ理論によれば、最も効率的な投資方法は、インデックス・ファンドをなるべく安く購入して、長期間保有し続けることとされています。
インデックス(TOPIXやシティーコープ国債指数等)が購入できれば、指数が対象としている市場全体を購入することと同じという発想で、創出されたもので、ファンドマネジャーの運用も長期的にはインデックスを上回ることが困難なことが実証されています。
そして、市場全体のリターンからコストを引いたものが一般投資家のリターンですので、中間コストは低いほど、投資家が利益を得るチャンスが大きくなることを表しています。
投資信託に不信感をお持ちのことですが、上記の様々な実証データや投資理論は、十分に分散された=市場のインデックスや資産クラスへの資金配分がベースとなっています。
従いまして、本来の投資信託は十分に分散が図られた商品ですので、一般投資家の投資対象としては優れています。投資をお続けになる際には、投資信託での運用をお勧めします。
但し、コストの高いものや毎月分配など構造的に資産形成には向かない商品もありますので、私はインデックス・ファンドでコストの安い銘柄の購入をお勧めしています。
保有されていらっしゃる銘柄の価値は現時点の価格になります。明日以降の投資・運用の対象として、todomama様の投資方針に合致しているかの点検と、もし、合致していなければ投資方針に沿って組み直しをご検討されるようお勧めします。
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
少額ですが現在バランスファンドとリート(海外)を保有しています。価格が3分の1になっており損切りをするにもできない状態です。せめて元本まで戻したい・・・今後為替はいつ円安に動くか、またリートの将来に対するご意見を伺いたいのですが・・・
todomamaさん (兵庫県/48歳/女性)
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