対象:ペットの医療・健康
プレドニゾロンとメタカム
プレドノゾロンは非常に優れた薬で、人臨床現場でも、獣医臨床現場でも頻繁に使われているステロイド剤です。この薬が無くなったら、臨床は成り立たないと言っても過言ではないほどの薬です。しかしながら、副作用もあって、連用しますと(2、3週ほど)人や犬では比較的早くに副作用が出てきます。猫の場合は、幸いなことに非常に、この薬の副作用が出にくい動物です。ですから、漫然と使うのではなく、集中的に大量投与したり、少量を長期したりなど、投与量を決めて、反応を観察しながら使います。
メタカムは、非ステロイド系の消炎剤の一つです。これにも副作用はあります。メタカムには移行上皮癌という泌尿器系の癌を劇的に小さくする効果もあります。
当院でも両方の薬を使い分けています。激しい疼痛、腫れが呼吸器系に影響を及ぼしそうな手術のあと、椎間板ヘルニアで後肢が麻痺したなどにはプレドニゾロンを使って、普通の手術にはメタカムなどの非ステロイド剤を使います。
猫の口腔の炎症は、痛みが激しいので、それが原因で、何日も御飯が全く食べられないという場合には、やはりステロイドを使っています。
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この回答の相談
お尋ね致します。
現在猫の口内炎の痛み止めにプレドニンを使っていますが、以前大学病院で同じ病気の別の猫にメタカムを処方されたことがありました。現在プレドニンを服用している… [続きを読む]
ヨモギさん (東京都/67歳/女性)
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