対象:マッサージ・手技療法
吉川 祐介
カイロプラクター
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静脈瘤について
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静脈瘤は、静脈の壁の弾力が体質的に弱い人に起こりやすい病気です。
静脈の壁が伸びてしまって、所々にある逆流防止のための弁が働かなくなり、血液が逆流して静脈内に貯まってしまった状態が静脈瘤です。
静脈瘤に伴う症状(足のだるさ、静脈の痛み、皮膚のかゆみなど)を軽減するためには、ご使用になったような弾性ストッキングや足を上げての休息、血行をよくするマッサージなどの保存的療法があります。
ただ、対症療法ですので効果のほどは個人差があります。しかし、なにもしないよりは楽、という方が多いようです。
血行をよくすると詰まった血が心臓や脳に行く、というご心配がおありのようですね。
足の血管の中で血が固まってそれが飛ぶ、というのは静脈瘤のような浅いところにある血管ではなく、もっと深いところにある静脈に起こる血栓症が原因になりますので、そのような病気が合併していなければ、静脈瘤があっても血行を良くすることは問題ないと思います。また、深部静脈血栓症を防ぐにも、血行を良くしておくことはよいことです。
足湯は、手軽に血行を良くしてくれます。また、水圧で多少の圧迫効果も期待できますね。できれば、足湯をしながら足の指を「グーパー」したり、足首をゆっくり強く屈伸させたりするような運動を同時にしたら、効果を補強できると思います。(足の裏やふくらはぎの筋肉は、「第二の心臓」とも言われ、下肢からの血液の戻りに大切です。)
同様に、ウォーキングも静脈血を循環させるのによい運動です。
一度なってしまった静脈瘤そのものを治すことは難しいので、進行することを予防し、症状を軽くすることを第一に考えられるとよいと思います。
参考にしていただければ幸いです。
お母様を、どうぞお大事にしてあげてください。
吉川祐介
Wecareカイロプラクティック&ナチュラルケア
評価・お礼
もくぽん さん
丁寧なご回答ありがとうございます。
祖母の母も同じように足の血管が浮き出ていたので、遺伝なのかもしれません。
幸い祖母には深部静脈血栓症の合併はないので、
大丈夫そうです。
安心してプレゼントすることができそうです。
これで少しでも楽になればうれしいです。
不安だったのでとても安心できました。
丁寧に教えていただき本当にありがとうございました。
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