対象:住宅設計・構造
本田 明
工務店
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共同住宅に住まう事の常識を共有しなければ
共同住宅(集合住宅)のバルコニーについて
1.基本的に共有部分であり、個人で占有することは出来ません。
2.ほとんどの場合、共用廊下が災害時の避難通路としてダメになった場合の第二の避難通路となっています。ですから、避難上も外気に有効に開放されている(火災時に煙の滞留がない)構造である必要があります。
3.バルコニーの隔壁は、火災時の避難通路となるよう、容易に壊れる構造になっていて、その説明書きがちゃんとなされています。避難路として有効に機能するよう、通り抜けできないような物の置き方をしてはいけません。
また、避難梯子がちゃんと下りるようにその空間は空けておかなければいけません。
雑居ビル火災では多数の死者が出たりしますが、
共同住宅の火災は、そのほとんどが、火災の発生した住戸で食い止められています。
その理由は、建築基準法で定められている
各住戸毎に完全に耐火構造で区画されていることや、ちゃんとした2方向避難が有効に確保されている事に由来していると思います。
このような知識は、都市に住まう人の安全に生活するための常識として、
現在なら学校教育で教えてくれても良いような
社会の常識として定着しなければならないことのようなきがします。
専門家は、その時々に合わせ、このようなことをちゃんと説明し、
社会の常識となるよう勤めなければならないのではないでしょうか。
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この回答の相談
ベランダに取り外し可能のサッシュを付けたいのですが、
消防法とか、その他の法令に違法になりますか
どのように施工したら良いでしょうか
タタイさん (神奈川県/60歳/男性)
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