対象:労働問題・仕事の法律
毅然とした対応を取ることが大切です
「パワーハラスメント」とは、権力や地位を利用した嫌がらせという意味で用いられる言葉ですが、一般的には、会社などで上司が部下に対し、その権威を背景にして人格や尊厳を傷つける言動を行うことをいいます。
上司の部下に対する行為が不法行為に当たる場合には、上司個人が不法行為責任を負うだけでなく、その行為が会社の業務上行われたものであると認められる場合には、会社も民法上の使用者責任を負うことになります。また、上司の言動によって部下が精神的ダメージを受けてうつ病になったり、自殺したりするなどした場合には、就業環境の整備に関して会社が従業員に対して負っている安全配慮義務違反が問われることもあります。
ただ、ご質問者の方は個人で事業を営んでいらっしゃる方のようですので、会社の使用者責任や安全配慮義務違反という問題は生じないものと思われます。
独立の際に援助を受けられたとのことですが、現在でも、支援者の方との間に金銭消費貸借契約などの債権債務関係があるのでしょうか。もし、あるのでしたら、まず、契約上の債権債務関係を清算されることが必要であると思われます。その上で、誠意をもって十分に話し合いをされることがよいと思われます。
それでも支援者の方が納得されず、恐喝まがいの行為が続いたり、社会的相当性を著しく欠くような行為がなされたりするようであれば、警察にご相談されることも必要になるかと思われます。最終的には、ご自身が毅然とした態度で対応されることが何より大切であると思います。
回答専門家
- 金井 高志
- ( 弁護士 )
- フランテック法律事務所
フランチャイズとIT業界に特化。最先端ノウハウで支援します
フランチャイズ本部と加盟店に対して、法的アドバイスでのお手伝いをしてきています。また、インターネット関連のベンチャー企業の事業展開のお手伝いもしています。特に、株式公開を目指すベンチャー企業のために、お手伝いができればと思っています。
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この回答の相談
会社経営の知人に援助を受け独立。その会社より仕事を受注し、売上を得ることで初期支援分は相殺しました。しばらくすると、その知人会社の悪劣振りが目に入るように。会計事務所ぐるみの脱税や顧客との癒着など… [続きを読む]
kumanoakiさん (大阪府/43歳/男性)
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