対象:住宅設計・構造
森岡 篤
建築家
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水位と地形を調べる
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kinakonokoさんこんにちは
パルティータ建築工房の森岡です。
地下にドライエリア(からぼりの庭)があり、それに面して窓があるのですね。
通常、地下の部屋は居室として使えないのですが、ドライエリアがある場合、居室で使えるようになりました。
この場合、容積率が緩和され、床面積を大きくとることができるため、用いられます。
**メリット
どの程度地下に潜っているかによるのですが、
''温度変化が少ない''
土は断熱性能を持つため、夏涼しく、冬暖かくなります。
''音の影響受けにくい''
土が音を通さないので、外の音が入りにくく静かで、内部の音も外に漏れにくいです。
**ディメリット
''湿気の問題''
地下外周は防水をします。
地下の外側に人が入って防水をすればよいのですが、通常作業できないので、人が入らない工法を使いますが、なかなか完璧な防水は難しいです。
防水工法と施工者の技量(ウデ)によりますが、部屋を閉め切ると、ジメジメすることがあります。
1つの指標は、''地盤の水位''を調べることです。
常時の水位が地下の床より低ければ良いのですが、床より高いと常に湿気る可能性があります。
地盤の水位は、市役所で周辺データを教えてもらえると思います。
''大雨''
最大の問題は、最近、地球温暖化の影響で、バケツをひっくり返るような大雨の頻度が増えていることです。
もし道路の排水の範囲を超え、道路に水が溢れる状態になると、ドライエリアになだれ込む可能性があります。
ドライエリア廻りに立ち上がりがない場合、防ぎようがありません。
数年前の東京の大雨で、地下ドライエリア、地下がプールのようになってしまう事故が起きました。
該当地が、高台か低くなっている地域か、役所で、過去に周辺で道路に水が溢れたことがあるかを調査されたらいかがでしょう。
高台で、水が全く溢れるような場所でなければ安心と思います。
参考にしていただけたら幸です。
評価・お礼
kinakonoko さん
ご返答ありがとうございました。
このような物件は難しのですね!
ご意見を参考にして考え直したいと思います。
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
現在、建売物件を探している所です。
地下一階地上二階という物件を見つけました。
主人は地下でも窓もあるし趣味の部屋に良いと気に入っている様子ですが・・・
私は、上下階共リビングに階段があるので気密性や湿気が心配です。
kinakonokoさん (埼玉県/38歳/女性)
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