対象:ペットの医療・健康
RE:メルカゾールについてお尋ねします
メルカゾールは甲状腺ホルモン合成阻害剤で、主に甲状腺機能亢進症の動物に用いられます。お話にあります1頭の猫は血液検査で甲状腺機能亢進症と診断され、投薬していると考えられます。ここで抗炎症作用が見られるようなのでもう1頭の猫に投薬することは出来ないかとの質問ですが、メルカゾールは特異的に甲状腺ホルモンの合成を阻害する薬物です。従って副作用が少なく甲状腺機能亢進症の治療に用いられています。メルカゾールの作用で抗炎症作用というものは報告されていませんし、甲状腺ホルモンに炎症促進作用を持つことも報告されていません。このことから、その病院ではそういった治療は行なわないとの結論になったのではないでしょうか?甲状腺機能亢進症以外の動物に投薬することで、猫には少ないですが甲状腺機能低下症を引き起こす可能性がありますので使用するべきではないと思われます。甲状腺機能低下症になると、皮膚病や貧血、悪くすると心不全などになる可能性があります。薬物には個体によって作用の発現しやすさが違いますので、プレドニンや痛み止めの注射が効きづらかったのはそのことではないかと思います。実際に診察を行う事でまた違った原因が分かるかもしれませんので、1度ホームドクターや当院で受診される事をおすすめします。
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メルカゾールについて質問がありましたが、私も専門家の方にお聞きしたいことがあります。私は長い年月、野良猫を引き取り家庭内で多頭飼育してきました。その中には七匹くらい口内炎で前歯を残し奥… [続きを読む]
ヨモギさん (東京都/67歳/女性)
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