対象:住宅設計・構造
村上 治彦
建築家
11
はじめは父の後姿でした。
私の場合は、父の影響だと思っています。
父はかつて工務店を営んでおり、
小さい頃、たまに現場に連れていってくれました。
そのときは楽しくて仕方がなかったことを記憶しています。
中学生の頃から、何のためらいもなく、
自分の仕事は建築に携わることだと思っていました。
なぜか独立することも当たり前のように思っていました。
しかし、絵はへたくそ、芸術的センスもまったく見られず。
にもかかわらず、今、設計事務所をしているのは、
八納さんと同じく、大学時代の経験でした。
大学のときにいい先生にめぐり合えたからです。
設計製図という授業(建築科の中心となる科目です)で、
非常勤で来られていた新居千秋さんという先生の事務所へバイトに行き、
建築の楽しさを知りました。
もう、楽しくて楽しくて、難しくて難しくて、
どんどんとのめり込んでいくのが自分でも良く分かりました。
それからは進め、進めの毎日です。
好きなことですから、何やっていても楽しいので、
その分上達?しました。
スケッチも毎日毎日書きました。
毎日3枚でも1年で1000枚です。
それなりのものが描けるようになります。
「好きこそものの・・・」という言葉だけで、
ここまで来たと思います。
今、専門学校で設計製図を見ていますが、
気持ちが外から見えるくらい建築が好き、
という学生は確実に伸びていきます。
「好き」というものほど強いものはないと思っています。
なので、設計で行き詰ってへとへとになっている学生には、
「建築、好き?」と聞きます。
「好き」という言葉が返ってくれば、
ちょっとしたアドバイスで問題なしに進んでいってくれます。
最後に、素直な感想なのですが、
うどんかラーメンか迷って、ハンバーグにする、
というのはすごい感性だと思います。
その幅広い心をずっと持ち続けてくれるといいですね。
(現在のポイント:8pt)
この回答の相談
この春に小学校にあがるおいっこのことなんですが、
彼はとても建物が好きなんです。
お絵かきも間取りの絵やビルの絵、ブロックでも紙でもねんどでも、
家ばかり作っています。
「けん… [続きを読む]
グエルさん (東京都/31歳/女性)
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A