対象:住宅設計・構造
野平 史彦
建築家
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擁壁のことと地盤のことがゴッチャになっていないか?
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「市」には建築主事を置かねばならず、建築確認を行なう建築審査課のような部署がありますが、「町村」には通常、建築主事がいないので、そうした地域にはその地区の審査をまとめて受け持つ県の土木事務所があります。
行政が施主となって行なう土木・建築事業については、通常、確認申請ではなく、「計画通知」という名で、同様の手続きがおこなわれます。
町に「区画整理課」という専門の部署があるなら、県の土木事務所に対してその手続きを怠るようなことはまず考えられないのですが、そこが不思議でなりません。
>マイホームを新築しようとしたところ、町がこの擁壁を造るときに確認申請を出していなかったため、安全性が確認出来ないと土木事務所より言われました。
この「町が確認申請を出していなかった」と土木事務所が言うのも不思議なのです。確認申請ではないのですから、、
もしかしたら、行政が言っていることと、あなたが受け止めていることに誤解があるのかもしれません。
ちょっと、行政側の話しを抜きにして考えて見ましょう。
あなたはひな壇の分譲地を買いました。
家を建てる前には地盤調査をします。
ひな壇に造成された土地は、通常、擁壁側の地盤は盛土になっている場合が多く、地盤改良が必要となる場合が多いと言えます。
擁壁がきちんと許認可を得たものである、ということと、敷地の地盤が良いか悪いか、ということは別の問題で、地盤が緩かったりするのは基本的に行政に責任のあることではありません。
そうすると、あなたは擁壁が安全であろうとなかろうと、いずれにしろ弱い地盤に対して住宅の基礎下に杭を打つなど何らかの地盤改良を施さなければならないのです。
そう考えてみると、どうも擁壁のことと地盤のことがゴッチャになっているような気がしてならないのですが、如何なものでしょう?
評価・お礼
みみっぴ さん
ご回答ありがとうございます。
建築に関しては全くの素人なので、土木事務所の方の言葉を聞き間違えてしまったのかもしれません。ご容赦ください。
ただ、町から土木事務所に提出すべき“何らか”の書類が提出されておらず、擁壁の安全確認が出来ないとは言っておりました。
その書類の未提出の件については、土木事務所から町に「今後そのような事がないように」注意するとも言っておりました。
地盤については、スウェーデン式サウンディング試験で調査して貰いましたが、粘性土で、5箇所の測点で深さ50cmから換算N値が50以上あるので、良好な地盤との結果でした。
土木事務所でも、擁壁の強度が基準を満たしていれば、杭を打ったり基礎を深くしたりする必要はないと言われました。。。
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この回答の相談
雛壇状になっていて、北側に高さ4mの擁壁がある土地(隣地の方が低い)を購入しました。擁壁は、町が区画整理事業で造った間知ブロック擁壁です。
マイホームを新築しようとしたところ、町がこの擁壁を… [続きを読む]
みみっぴさん (沖縄県/31歳/女性)
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