対象:マッサージ・手技療法
赤ちゃんの湿疹と母乳の影響
母乳は、赤ちゃんにとっての大切な栄養源であり、また、母親から免疫抗体を補給する重要な役割があります。
母乳は、元々母親の血液から作られるので、母親の健康状態、栄養状態が大きく反映します。
睡眠不足や疲労、その日に食べた物によっても母乳の成分は大きくかわります。
母乳の質があまりよくないと消化機能、免疫機能が未発達な赤ちゃんの生体防御反応として、湿疹や嘔吐することがあります。
そこで、丈夫なお子さんに育てるためには、まずお母さんの体調を整えてよい母乳が出るようにしましょう。
油物(特に揚げ物など)は控えて、栄養バランスを考えてしっかりと栄養補給をすること、なるべく睡眠をよくとってください。
また、「ロコイド」というのは、5ランク中下から2番目に弱いステロイド剤です。
ステロイド剤は元々免疫抑制剤ですから、弱いものでも連用することによってヘルペスなどの感染症の誘発および増悪も起こりやすくなります。
通常赤ちゃんは、母親からの免疫抗体が弱くなる生後6ヶ月ぐらいから、日常どこにでもいる常在菌に少しずつ感染して(情報を得て)自らの体でこれらに対抗できる免疫抗体を作って丈夫な体になっていきます(そのため急に一時的に熱が出やすくなったり、発疹が出やすくなったりしますが、その多くは正常な生体反応です)。
しかし、ステロイド剤を安易に使用してきた場合には、赤ちゃんのこのような免疫抗体製造過程が弱められ、結果的にアトピー体質に移行しやすくなります。
母乳よりもステロイド剤のほうが体に良いというわけではありません。
この時期は環境による乾燥やそれに対応するための皮膚の新陳代謝(入れ替わり)により皮膚がかさつき、古い皮膚の角質(皮)が剥けやすくなります。
保湿剤や薬剤などの過剰使用はこの新陳代謝を制約し結果的に皮膚を弱くします。なるべく体を清潔にして、まめに水分補給してください。手足はよくマッサージを。
丈夫な体に育ちますように。
回答専門家
- 川井 太郎
- ( 東京都 / あん摩マッサージ指圧師 )
- 川井筋系帯療法治療センター 院長
身体の歪みを改整してナチュラルヘルスケア&アンチエイジング!
首肩こりや腰痛、便秘、更年期障害、アトピーなどの諸症状を独自の身体分析法と手技施術で改善へ導きます。40年の実績がある独自の整体「川井筋系帯療法」は、東京、横浜、船橋、大宮、名古屋、札幌でこれまでに5万人以上の施術実績があります。
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