対象:体の不調・各部の痛み
膝関節の痛みについて
まさみ2様 はじめまして
ご質問ありがとうございます。
当院にお来しになる患者様も同じような質問をよくされます。
整形外科と接骨院で「温める」と「冷やす」の全く違う治療をされたら、戸惑うのも無理はありませんが、先生によって診かたや考え方、勉強してきていることが違いますので、治療内容も全く違うことがしばしばあるようです。
関節痛、腰痛、肩こり、神経痛のような疾患の治療法は確立したものは無く、西洋医学、東洋医学共にいろいろな治療法があることをご理解下さい。
基本的に私の考えは、人体をはじめ動物は常に摩擦熱を発し、発汗や排泄物を利用して熱を外に放出して生活し恒常性を保っているわけですから、「温める」ことには賛成できません。
特に関節は動かす時に常に摩擦熱が生じ潤滑性が奪われて炎症が起きますので、「冷やす」方が関節の破壊を防ぎ、関節内の免疫力を高め完治に近づくと思います。
「温める」とその部位は一時的に神経や血管が膨張して鈍くなり痛みが和らぎ治った感じがしますが、神経や血管が膨張しすぎると反って血流量が悪くなりますので、痛み止めと同じように対症療法に過ぎないと思います。
■「冷やす」方法■
★冷却温度は0℃が最適です。【凍傷になる事はありません】
★ビニール袋又は、氷のうに氷と水を入れて…もしくは、氷を一度水に溶かしてツルツルになった状態で空気を抜いて患部にあてる。※必ず患部のみ冷やしてください。
歩行については、痛みが増さない程度に歩いたほうが良いと思います。
歩行することにより筋力を落とすことを防ぎ、関節の潤滑性が増し早く治癒する方向に向かいます。
ご参考になれば幸いです。
どうぞお大事にして下さい。
あすなろ鍼灸整骨院 http://www.karada-kobo.net/
院長 岩本一哉
補足
もし、氷で「冷やして」どうしても痛くなるようでしたら、タオルを湿らせて電子レンジで温めて患部に当ててみてください。
湿らせた熱は気化熱の作用により患部の内部の熱を逃がす作用になり結果的に「冷やす」と同じことになります。
昔は「温める」という治療は、湿性のホットパック等の湿らせた熱で温めていたのですが、いつの間にか乾いた熱で温めるようになってしまいましたが、乾いた熱は内部に熱がこもってしまい炎症が取れません。
「湿らせた熱」と「乾いた熱」では全く生体内の作用が違います。
また、なぜ「冷やす」(熱を逃がす)が良いのか、私が学んでいる構造医学の考え方をコラムにのせてみましたのでご参考にして下さい。
「人体は熱を放出して生きている」
http://profile.allabout.co.jp/pf/asunaro/column/detail/10471
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まさみ2さん (東京都/56歳/男性)
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