出っ歯を含めた歯ならびが悪くなる原因

こんにちは,東京都立川市ひるま矯正歯科の晝間康明です.

出っ歯をふくめて歯ならびが悪くなる原因には,歯が生えている骨である上顎骨と下顎骨の位置のずれによる骨格性(こっかくせい),上下顎骨それそれに生えている歯の位置異常による歯槽性(しそうせい)の問題に分けられます.

これら,骨格性,歯槽性の原因は生まれつき持っている先天性のものと,生まれてから変化する後天性のものがあります.

実際の症例では骨格性と歯槽性,先天性と後天性の要因が複雑に絡み合い歯ならびの異常を生み出しています.たとえば同じ遺伝子を持つ一卵性双生児であっても成人になってからの噛み合せが大きく異なる事がありますが,これは先天的な要素は同じであっても後天的な要素により歯ならびが変化するからです.

したがいまして,質問者さんの出っ歯もお父様からの遺伝の要素も舌癖の要素もあるかもしれません.

そして歯ならびを治すのに将来的にも安定する最も良い方法は矯正歯科治療と考えられています.骨格性,歯槽性,先天性,後天性にかかわらず,きちんとした矯正歯科医であれば治療が可能です.

矯正歯科治療で歯ならびを治す際は歯を移動して治すのですが,歯の移動には時間がかかります.この時間を短縮する画期的な方法は現在の所ありませんが,外科手術やインプラントアンカーを併用する事で確実に治療する事が可能となります.

したがいまして,あまり耳障りの良い「早い矯正」や「歯ならびを短期間に改善」と言う言葉に惑わされるより経験のある矯正歯科医の元で失敗のない矯正治療を行われる事が結果的には最短の期間で矯正治療を終える事ができる,つまりは「時間をかけずに治す方法」になると考えます.

以上,参考になれば幸いです.

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