対象:一般歯科・歯の治療
回答数: 1件
回答数: 4件
回答数: 5件
晝間 康明
歯科医師
-
歯はできるだけ削らない方が良いです
こんにちは,東京都立川市ひるま矯正歯科の晝間康明です.
''>らんぐい場を差し歯で直す時''
と言う事は歯を削って人工物を被せると言う事になります.
人工の被せものの寿命は平均で約8年で作りかえが必要となり,数回作りかえた後に抜歯になると考えられています.
読売新聞の医療ルネッサンスにも掲載されています.
読売新聞医療ルネッサンス「詰め物寿命10年未満」
歯は削らずに済ませられれば一生持ちます.
ですから歯は削らないですむのであれば削らない方が良いと思います.
''>必ず神経をとらなければなりませんか?''
歯を削れば必ず神経をとらなければならない訳ではありませんが,歯を削ると言う事は神経をとる危険性が増す事を意味します.最新の治療や最高の技術を持ってしても歯を削ると言う事は神経をとらなければならない危険性がつきまとうと考えて下さい.
また,神経をとると言う事は歯の寿命が短くなると言う事ですから,歯の神経をとらないようにする事,歯を削らないようにする事の方が大切だと思います.
***・・・雑感
たぶん,多くの歯医者は自分の歯を削らなければならない状態になったらすごく落ち込むと思います.
なぜなら,削ってしまった歯は元に戻らない事,その後の歯の末路を痛いほど知っているからです.
私の知り合いの歯医者で自分のらんぐい歯を「差し歯で治した」人は記憶にありません.これは,歯を削る事が怖いからです.
私たちは,歯科医師になるための授業で医の倫理を学びます.
その中のヒポクラテスの誓いに以下のものがあります.
「自身の能力と判断に従い患者に利益と考える治療法を選択し,害と知る治療法を決して選択しない」
歯科医師によっても何を持って患者利益と考えるかは様々ですが,らんぐい歯を歯の移動で治せる矯正歯科医である私は患者利益を考え,らんぐい歯を差し歯で治す事を御勧めしません.
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A