対象:矯正・審美歯科
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堀内 晃
歯科医師
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矯正治療後の後戻りですが、、、
はじめまして、長崎の堀内と申します。
さて、リテーナーについてですが、たしかにどんな先生が治療されていもリテーナーを使用されなければ後戻りします。
これは、矯正治療で歯を動かすときの歯の動き方のメカニズムによるものですが、矯正治療が終わった時点での歯を支えている骨がまだ固まっていないのでほとんどの場合、治療後に歯を触ると微妙に動いていることが多いです。
歯の根っこの支えていた骨のいわば電球のソケットにあたる部分が大きくなっていること、電球で考えるとソケットの大きな電球の受けに微妙にサイズが合わない小さな電球がはまっている状態を想像されてみてください。抜けはしないけどカタカタする状態です。実際矯正治療後の骨の状態はこれに近いものがあります。
矯正治療の際にかかる力はせいぜい100gから500g以下でしょう。それで歯は動いていたわけです。矯正装置がついている状態では、ワイヤーで規制されていますが、矯正装置をはずすとその規制がまずなくなります。その状態で顎が運動していきますと当然歯に対して力がかかるわけですね。このときには歯は動かないとはまず考えにくいというのが実際のところです。
微妙な場合もありますが、動いてしまうのはむしろ自然と考えられたほうがいいでしょう。また、もともとは並びがずれておられたかたは態癖といいますが、横向きねやうつ伏せね、頬杖をされていて歯列がゆがんでいるということが多いのも事実、態癖によって歯列にかかる力は、矯正装置の力よりも大きいと考えられます。
こいったことを踏まえますと、歯は簡単に動いてしまうものなんですね。ですから態癖など十分に注意されて先生が指示される間は、少なくともリテーナーを使用されるのが賢明ではないでしょうか。
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この回答の相談
どんな矯正歯科の名医が治療しても、リテーナーの不使用が原因だと、簡単に矯正の後戻りをおこしてしまうものなですか?
しんまにきさん (鹿児島県/26歳/女性)
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