対象:住宅設計・構造
建築と児童福祉
建築的なゾーニングで考えると、家族が集まるリビングをメインとし勉強スペースや衣類などの収納に寝るスペースなど場所が存在すれば、「個人の部屋」としてではなく「行動に伴う部屋・場所」として設計することは可能です。
しかし、児童福祉の面から考えると、「自立」の意味で子供部屋での成長は大切に思えます。
子供が幼児から小学校低学年までは親と一緒に過ごす時間を大切にし、何でも話せる親子のきずなを育てておくことが大切です。
小学校高学年から高校までは、自我が目覚め思春期を迎える時期ですので、個人の尊重(プライバシーの確保)を保ってあげないと家での居場所をなくし、外出が多くなる事例も多々あります。
「見守り」を「干渉」と履き違えると子供は精神的に追い詰められてしまうので注意が必要です。(教育論になってしまいますが・・)
親が子供の気持ちや行動を理解できないため、親の目が行き届くように子供部屋を排除することだけは避けたいところです。。
反抗期や親を避ける時期はだれにでもあると思いますし、時期が過ぎればまた仲良くなるものなので、子供部屋を設置するならば「気配を感じられる場所」にすることをオススメいたします。
ライフスタイルの変化により子供部屋の間仕切りが大工事を必要とせず外せるように出来ればなお良いかと思います。
ご参考まで
やすらぎ介護福祉設計 斉藤進一
回答専門家
- 齋藤 進一
- ( 埼玉県 / 建築家 )
- やすらぎ介護福祉設計 代表
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を
医者に外科・内科等があるように、建築士に介護福祉専門家がいてもいいと思いませんか?人生100年時代を迎えた今、子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅など終の棲家まで、ライフステージを考えた安心して暮らせる機能的な住まいを一緒に創りましょう
(現在のポイント:10pt)
この回答の相談
家の新築を考えていますが、子ども部屋をどうしようか迷っています。
部屋の広さや位置など、どういう点に気をつけたらいいのでしょうか?
いいアイデア・実例があれば教えてください。
※この質問は、ユーザーの方から事前にいただいたものを、専門家プロファイル が編集して掲載しています。
All About ProFileさん
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A