対象:矯正・審美歯科
回答数: 2件
回答数: 6件
回答数: 5件
晝間 康明
歯科医師
-
外科手術による下顎の後退
こんにちは,東京都立川市ひるま矯正歯科の晝間康明です.
受け口(前歯部の反対咬合)を改善する場合の最も一般的な治療法は,矯正治療となります.
矯正治療により上下顎歯列を移動させ受け口を改善します.
この歯の移動は,僅かな移動で改善可能な場合は歯を抜かなくても移動が可能ですが,上下歯列がデコボコの歯並び(叢生:そうせい)であったり,移動量が多い場合は抜歯を行いスペースを確保して治療を行ないます.
また,矯正治療では反対咬合を改善する事で下唇の突出感は改善できますが,下顎全体の突出感やオトガイ部(下顎先端部分)の突出感(しゃくれ?)は改善できません.
したがって,下顎骨を後退させたい場合は外科矯正の適応になり,矯正治療で歯のみを移動し外科手術では下顎骨を移動させます.また,症例によっては上顎骨も移動させたり,オトガイ部のみ分割させて移動する場合もあります.
この様な外科矯正は,顎口腔機能診断施設の認定を受けた歯科医院であれば大学病院でなくても保険適応が可能となります.また,入院や手術に関する費用は高額療養費の適応にもなりますので費用を抑えて治療が可能となります.
治療の期間は,手術をするまでの準備を行なう矯正(術前矯正)に約1〜2年,その後手術を行ない手術後の矯正(術後矯正)を約3〜6ヶ月間かけ,より細かい仕上げを行ないます.
矯正以外の方法では,美容外科で手術を行なう場合がありますが保険は適応されず,咬合も不安定になる事が多く御勧めしません.
提示したシェーマは上顎骨を前方に移動し下顎骨を後方に移動した場合です.
当院は顎口腔機能診断施設であり外科手術を伴う矯正治療が保険適応可能となります.
年間の外科矯正症例数は2004年から2008年の平均で10症例でした.
当院の外科矯正の流れは下記ページで解説しています.
外科矯正・顎変形症治療のながれ
以上,参考になれば幸いです.
(現在のポイント:4pt)
この回答の相談
受け口とあごのしゃくれを治したいと思っていますが、治療方法が教えて頂けますか?
じゅちゅうさん (埼玉県/23歳/男性)
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A