対象:経営コンサルティング
「行動のしやすさ」と「選択と集中」
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はじめまして。グラスルーツ小野です。
目標というのは「ある時期までに達成すべき事柄」であるのに対して、ビジョンというのは「会社の将来像」です。その分、ビジョンの定め方も幅広く、ちょっと抽象的でわかりにくい面があるかもしれません。
でも、たとえば売上や利益の目標を定めない企業は多くないのではないでしょうか。会社全体の売上目標/利益目標を定めるのことによって、そこから細分化された目標が作られ、個人個人が自分は何をすべきか、具体的に必要な行動が見えて来ます。
ビジョンにも、目標を定めるのと同じような役割があります。
御社は建築関係とのことですが、たとえば住宅系の市場で成長を果たそうとするのか、商業系の市場で成長を果たそうとするのか、あるいはその両方なのか、ビジョンが明確だと社員も行動がしやすいですよね。さらに、たとえば住宅系市場だと決めたなら、その方向性を細分化して戸建住宅か集合住宅か、中心エリアはどこなのか、どのような組織構造や人材が必要なのか、いろいろなことを見通して、事業を営むことができます。
また、「選択と集中」という言葉をよく耳にしますが、ビジョンを定めることによって、それがしやすくなります。つまり、「□□の分野に集中しよう」「○○の分野は敢えて今は手を出すべきではない」というコンセンサスが作れるわけです。そうすることによって、5年後10年後には一つの強い分野が作られます。反対に、ビジョンがなく、焦点がぼやけた経営を行っていくと、売上は立っていても、強みが見えない企業になりがちです。
『まだ目標や方向性を決め込むには早い』という声の源には、途中で変えてはいけないとか、変えにくいというような意識が働いているような気がしますが、発展的な見直しはもちろん、方向転換的な見直しも必要ならすればいいのです。
お役に立ったかどうかはわかりませんが、他の役員の方にうまく伝わることを祈っております。
評価・お礼
さのまさ さん
有難う御座いました。
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この回答の相談
建築関係の専門工事業の役員です。
設立して2年を迎えようとしていますが、設立当初の目標も曖昧だったせいか、会社の行く末が定まりません。
しかし、設立当初の予想を反し、業績は好調。競合店との差別化と… [続きを読む]
さのまささん
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