対象:住宅設計・構造
野平 史彦
建築家
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屋根は断熱+遮熱!
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お答えします。
リフレクティクスは、遮熱材としてはなかなか優れものなのですが、おっしゃる様に透湿性がないので、工夫が必要です。
リフレクティクス自体、熱を反射するスペースを取る必要があり、屋根断熱に使う断熱材が繊維系のものであれば、湿気を逃がす通気層が必要であるため、屋根に2重の通気層を設ける必要があります。
発泡プラスチック系の断熱材であれば、透湿性が低いので、断熱材の上にリフレクティクスを乗せてしまうことも可能かもしれませんが、発泡プラ系とは言え、全く湿気を通さない訳ではないので、リフレクティクスを使うなら、2重の通気層がベストかもしれません。
しかし、面倒です。
いくつかお調べになている様に、透湿性のある遮熱シートがありますので、それを使う方が簡便であろうと思われます。
私も最近はそうしています。
屋根は、圧倒的に輻射熱の影響が大きく、それを断熱材という伝導熱だけに対処してきたこれまでの考え方を改め、断熱+遮熱というあなたの考え方に私も賛成です。
(今、コラムで現場報告している晴耕雨読の家は、リフレクティクスの簡易版、アストロEを使って2重の通気を取っています。お暇がありましたら覗いてみて下さい。)
評価・お礼
からあげ天国 さん
お忙しい中ご回答くださいまして有り難うございました。
前半部分は,いろいろ方法があるでしょうが,信頼できる方が推奨される一例として参考にさせていただきます。
後半部分は,業界の実態を指摘されたものだと思います。実際,私の親しい同級生に一級建築士がいますが,このような質問をしても,私が満足できるような回答が返ってきません。ほとんどの方が,日々の仕事に追われ,漫然と我流を繰り返しているのが実態かと察しています。
また,ご指摘の通り,私が部分部分細かいことを言って,それをその通りにしても,全体としていい家にはならないだろうということは認識しています。
しかし,それは建築家(工務店)さんがこれまで手掛けた家を数多く見せてもらい,話し込む中で,本当に信頼できる建築家さんを粘り強く探すしかないと思っています(私の意見を全面的に採用してくださる方を探すという意味ではありません)。最近は施工は地元であっても,設計は宮崎の枠にとらわれることなく検討しています。
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