対象:経営コンサルティング
澤田経営研究所 澤田和明
経営コンサルタント
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同業他社との比較時のポイント
じゃぱん123さん、こんばんは。
販管費が他社に比べて多いと言うことですが、これが他業種でしたら資本金の規模や売上規模、従業員数などの同等レベルと比較するしかありません。今回は、同業他社という前提で分析します。
1.同業他社との比較をする場合、数字をそのままではなく売上に対する割合を出して、比較しなければなりません。面倒ですが、ライバル会社と比べるときは必要な比較方法です。
2.損益計算書全体の比較で、まず売上を見ます。次に当期利益を見ます。例えば売上は他社より多いのに当期利益は少ないという場合は、売上総利益を見て、これも他社より多い場合は営業利益を見ます。ここで少ない場合は売上総利益から販管費を引いたのが営業利益ですので、他社と比べて係りすぎているのは、販管費だということがわかります。
3.販管費と判明した後は、販管費の各科目をそれぞれ比較してどの科目が他社と比べて多いのかを分析すれば、同業でも当社はここが他社より経費をかけすぎているということがわかります。そこが原因になります。
販管費が他社に比べて多いと言うことですので、上記のように分析できますが、営業利益までは他社より多い場合で経常利益が少ない場合は、営業外損益に原因があります。
損益計算書での比較の場合、以下の順番で比較していきます。
売上 → 当期利益 → 売上総利益 → 営業利益 → 経常利益 この順番でどこが他社より数値が少ないかを見れば原因がすぐにわかります。
参考になりましたでしょうか?
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ある会社(会社はふせます)の販売費・一般管理費が他社に比べて割り合いがかなり多い上に、営業利益率が非常に少なく、落差が大きい理由はどうしてでしょうか?現段階では、広告費・売出費の使い方が… [続きを読む]
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