対象:住宅設計・構造
本田 明
工務店
1
設計者で、CBで良いとは誰も言わないでしょう
擁壁の構造の検討は、「滑動・転倒・支持力の安全」を検討します。
滑動とは、擁壁が、押されてずれてしまうこと
転倒とは、擁壁が、押されて回転して転倒してしまうこと
支持力の安全とは、擁壁自体に問題はなくても
その下の地盤が軟弱で擁壁が地盤にめり込むようにずれてしまうことです。
その、三点に対して安全でない擁壁は計画することが出来ません。
CBでは、擁壁の転倒に対抗する力が計算上「0」にしかなりませんので、
擁壁として構造計算をすることが出来ません。
ですので、設計者で、CBで良いとは誰も言わないでしょう。
まともな工事の内では
現状では、既製品のL型擁壁が、コスト的には最も安いと思います。
しかし、現実にはそのようなCB工事は往々にしてあるのです。
現実にあって、支障ないではないか?ということに対しては、
家がもしもの地震でも丈夫に作るように、
擁壁も、大雨が続いても安全なように造らなければいけない、
ということです。
2.5m離れるのであれば、擁壁状の工作物を作らずに
敷地境界から法面で上がるという方法もあります。
1/2の勾配でも1.6mあればいい計算になりますので。
建物と敷地境界の間が2.5mあれば、
後から擁壁の工事をすることも可能ではないかと思います。
でも、こういうことは一度にやっておいた方が
結局安上がりだったということになり勝ちですので
多少費用はかかってもまともな工事を最初からしておく方が良いと思います。
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A