対象:矯正・審美歯科
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晝間 康明
歯科医師
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出産後の知覚過敏について
こんにちは,東京都立川市ひるま矯正歯科の晝間康明です.
出産後に知覚過敏が悪化したと言う事ですので,出産に伴う歯肉炎により歯肉が腫れて歯と歯肉の間のすき間が広がってしまったり,歯肉が根尖側(歯の根の先)に移動して本来歯肉の中に隠れているはずの歯根が露出してきたために知覚過敏が強まっている可能性が考えられます.
上記のような歯肉炎に伴う知覚過敏の処置を当院では以下のように対応しています.
まず,応急処置として知覚過敏を抑制するお薬を塗りますがじきに剥がれてしまい知覚過敏が再発しますので,歯肉の炎症を抑えるための処置を行ないます.
歯肉の炎症は,歯と歯肉の境目に付着した細菌の塊であるバイオフィルムが主な原因です.
このバイオフィルムは,レンジフードの油汚れの様に歯面にこびりついているので普通の歯ブラシでは落とす事が出来ず,専用のブラシ,超音波スケーラー,手用スケーラーなどの専用器械で除去する必要があります.
そして,炎症の原因を取り除きながら再度バイオフィルムが付着しないように御家庭でのブラッシング指導と定期的な歯科医院でのクリーニングであるメインテナンスを受けていただいております.
また,歯質を強化し知覚過敏を抑制する目的として御家庭でのフッ素使用を御勧めしています.
この様な処置をしていくと1〜2ヵ月で知覚過敏は改善され,歯肉炎のコントロールが出来ていると再発もほとんどありません.
この様な治療は先進的で特殊な治療ではないので大学病院に行く必要は無いと思われます.
以上,参考になれば幸いです.
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