ファンドを売却する前に考えること

コアラのマーチ様 バームスコーポレーションの杉山と申します。

分配金の支払いのルールは投信協会の規則で決められています。利益が出ていないのに、元本部分を取り崩して支払う配当(いわゆる「たこ配」)は認められていません。分配金が支払われて気が付けば元本がゼロになっている状態にはなりません。

それから、どのようなものに投資しているファンドなのか、よい機会なのでもう一度点検してみるとよいでしょう。最近質問されるケースで散見されるのは、ニュースで流れている市場の価格の下落と、保有しているファンドの下落を混同されている場合があるケースです。

解約の有無は、これからの資産運用を考える全体の中で考えたほうがよいでしょう。資産運用なんてもうこりごりだと思われるのなら、早々に解約して損失を確定させるのも一案です。

ただし、現在の資金を一時的に避難させて、新たに時を見て同じようなものを買いなおすという戦略はおそらく成功しないでしょう。これを成功させるためには、
(1)現在解約する
(2)より価格が安くなったところで買いなおす
必要がありますが、(2)は無理でしょう。

将来も資産運用を拡大することを考えているのであれば、余裕のある範囲の新たな資金で定期的に少しずつ積立てる方法を採ればよいでしょう。

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