対象:住宅設計・構造
野平 史彦
建築家
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ちょっと話しを整理してみましょう!
パルティータの森岡さんは、Allaboutの中でも最も構造に強いメンバーのひとりで、いつも見識のある的確な回答を寄せて頂いています。新しく入られた浜田さんも構造系の専門家として心強い存在です。福味さんも含め、今回のお三方の回答はいずれも貴重なご意見で、ぜひ参考にして頂きたいと思いますが、その他、おしえてgoo(おしえて!HOME'Sくん、BIGLOBEなんでも相談室、at home web、AOLのQ&A広場など同じ)などにも専門家の回答が寄せられていますので、ちょっと話しを整理してみたいと思います。
1) 異種基礎は基準法でも原則、禁止されており、不同沈下の原因となるので、部分的に表層改良とするのはやめましょう。総て鋼管杭で考えましょう。
2) 擁壁の底盤に当たる部分をコア抜きにして鋼管杭を所定の位置に、というご意見もありますが、擁壁は土圧や建物荷重を計算して設計されているはずですので、底盤を避けた位置で鋼管杭を打ち、その部分は、それほど跳ね出しになることはなさそうですので、片持ちの基礎として計算し、基礎補強しましょう。
3) 瑕疵担保保証に地盤保証は含まれていないと思いますが(要確認)、上記の様に鋼管杭で統一されれば、地盤保証を受けるに問題は無く、保証機関に登録している業者であれば地盤保証を付けてもらうことができる筈です。(上記の方法で行なえば、地盤保証の必要もないと思われますが、、)
私見も交えましたが、皆さんのご意見を整理すると、以上の様になると思いますので、参考にして頂ければと思います。
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この回答の相談
【背景】
新しく分譲された土地を購入し、スウェーデン式サウンディング試験により、7mほどの鋼管杭が39本の地盤改良工事が必要となりました。
いざ、地盤改良工事がはじまると、深さ60cmのところで、ヨウ… [続きを読む]
SPRING-AUTUMNさん (神奈川県/27歳/女性)
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