対象:住宅設計・構造
森岡 篤
建築家
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完成保証制度は一般企業主催もあり
シゲノリさんこんにちは
パルティータ建築工房の森岡です。
ご質問の、建設会社が工事中に倒産した場合に、損失した資金を補填したり、工事を継続する会社をあっせんする制度が、「住宅完成保証制度」です。
完成保証は、財団法人の住宅保証機構が良く知られていますが、公益法人だけでなく、オゾンのように一般の民間会社が完成保証制度をやっているケースもいつくかあり、それぞれ保険会社と組んでいます。
大きな金額を担保する保証制度なので、どの団体でも厳しいリスク管理がなされています。
制度を受けるためには、審査をパスした建設会社であること、工事費支払い方法に条件がある(大きな過払いにならない)、工事内容の検査がある等です。
これらの規則がなく、無条件に保証する団体はないと思います。
工事中に建設会社が倒産したとき、建主が損害を受けるのは、工事中のある時点で過払いが生じる支払い方式にするからです。
例えば、現場ではまだ200万円の工事しかできていない(出来高)ときに、500万円支払った時点で倒産し、払い戻しができないとき、建主は300万円の損が生まれます。
ある段階までの工事ができたら、その分を支払う、ということを積み上げる支払い方式を、出来高払い方式といいます。
この方式では過払いがないため、工事が中断しても建主の損害は発生しません。
住宅保証制度を受けなくても、支払い方式を出来高払いに近づければ、万一の時の損害を最小限にすることができるのですが、シゲノリさんは、既に工事契約を結ばれたのでしょうかね。
過去に、もう少し詳しく解説したQ&Aがありますので、参考にしていただけたら幸です。
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シゲノリさん (神奈川県/68歳/男性)
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