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表面的な利率でなく、最終利回りで!
はじめまして、FPの岩川です。
外国債券の場合は、単なる表面的な利率で見極めるのでなく、コストや税金を含めた、最終的な利回り、つまり、「手元にいくら残るか」で判断します。
「先進国の外国債券」と「新興国の外国債券」の例です。
すべて片道50銭くらいのコストがかかるとします。
50銭ですと、「皆、同じ手数料」と思われますが全く違います
例えば、手数料率で比較します。
●先進国
1ドル105円に対しての50銭は・・約0.47%
1ポンド187円に対しての50銭は・・約0.26%
1豪ドル 83円に対しての50銭は・・約0.60%
1ユーロ148円に対しての50銭は・・約0.33%
●新興国
1ランド(南アフリカ)12円に対しての50銭は・・約4.1%
1レアル(ブラジル)55円に対しての50銭は・・約0.9%
ドルに比べて、
ランド建ては約8倍のコスト
レアル建ては約2倍のコストです。
「2年満期で年8%、10%」などの債券は、為替が全く動かないと仮定しても、手数料、税金を差し引くと最終的な受け取りは、約3.5%、4%前後になることが少なくありません。
短い満期の場合、円安になれば良いですが、円高に動けば、一瞬にして利益が消滅する可能性があります。
また、為替市場の規模が小さく途中売却できない可能性もあります。
最終的に3%台の受取である場合、
為替という同じリスクを受け入れるのであれば、為替市場の安定しているドル(米国債)の方が有利と考えることもできます。
目の前の高い利率に気をつけて決定しましょう。
不明なことは気軽にどうぞ!
回答専門家
- 岩川 昌樹
- ( 千葉県 / ファイナンシャルプランナー )
- FPブレーン株式会社 長期投資専門FP
「本当に必要な資産運用」。家族のことのように考え、提案します
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この回答の相談
老後のために投資信託を買ってきました。
インフレリスクに備えるつもりでしたが、
情勢が変わり、しばらく不況が続くようですね。
なので、外国債券も考えてみようかと思っています。
(日本国債は多少保有しています)
利率はいいようですが、購入に当たっての注意点や
リスクなどについて教えてください。
おかあさんさん (神奈川県/51歳/女性)
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