犬の薬

シェパードも柴も共に稟性の高い犬種で、また臆病でもありますので、自分が目で見て判断できない音(雷など)に異常に反応することがあります。当院でも中学校の近くで飼われていたワンちゃんが、徒競争のピストル音を異常に怖がって、パニックを起こすというので、その日だけ半日お預かりをしていました。また、25Kg中型犬ですが、雷鳴を怖がって、自宅の塀を破壊して飛び出し、何度も収容場から貰い受けをしていました。それで飼い主さんが、朝の気象情報で雷の可能性があると報道された場合、予め当院が処方したメジャートランキライザーを飲ましたところ、怖がるものの、パニックまでには至らなくなりました。向精神薬は個体差も大きく、また発表されているその薬の投与量範囲も広く、当院では最小量で始めて貰って、飼い主さんの判断で、少しずつ追加してもらうようにしています。

ブイのママさんのワンちゃんの主治医の先生も、恐らく学会や論文で効果があったと発表されている量を処方されたのだと思いますが、たまたま良く効いたんでしょうね。先生とご相談なさって、最適量まで徐々に減らしていくのはどうでしょう。
また、空腹のときに投与した場合、食後に投与した場合では、吸収される速度が変わってきますので、なるべく同じ条件で薬の加減をされることを、お勧めします。

それとコンセントに取り付ける薫蒸タイプで、ワンちゃんが落ち着くというものもありますので、それも先生とご相談下さい。当院の場合では、よく使われています。