セカンド・オピニオン
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過去に過食嘔吐、自殺未遂、破壊行動などあり、現在は不安・気分の循環を生じていらっしゃるとのこと、心よりお見舞い申し上げます。にもかかわらず、十分な診療・説明を受けていられないようで、重ねてお見舞い申し上げます。
過食嘔吐、破壊行動などの衝動行為は''気分の循環''を疑う症状です。過去の症状と現在の症状は関係しており、性格ではなく病気の症状だと思います。精神科の診療においては、現病歴もさることながら''家族歴・既往歴''も重視いたします。
プロザックやゾロフトは SSRI といわれる抗鬱薬ですが、デパケンは''気分安定薬 Mood Stabilizer'' で気分の循環、''躁鬱病の治療''に用いる薬です。主治医は現在や過去の症状もある程度は了解して処方しているのではないでしょうか。
しかし、十分な診療や説明がないようでしたら、他院へ''セカンド・オピニオン''として相談されても良いでしょう。最近の心療内科・精神科は大変に混み合っており、予約制をとらないところでは数時間待ち・数分診療も少なくないようです。
躁鬱病については拙著コラム躁鬱病シリーズ、過食嘔吐については拙著コラム美しさと自分らしさもご参考にしていただけると幸いです。どうぞお大事にして下さい。
銀座泰明クリニック
評価・お礼
babymoon さん
心のこもった回答を頂き、本当にありがとうございます。
コラムも拝見させて頂き、躁鬱病と摂食障害について自分に当てはまる事がよく分りました。現在診療をうけている医師とは対話の時間が充分に取れず、家族暦は一切話していませんし聞かれた事もありません。
アメリカで治療を受けていた時には、医師・カウンセラーの両方から「家族関係に原因がある」と言われていたので、家族歴を一切聞かれない今の状況が不安で仕方ありませんでした。
カウンセリングを受けていた頃、少しずつ自分が解き放たれていくように心が楽になっていったのを覚えています。残念な事に、今私が住んでいる地域ではカウンセリングに高い費用がかかります。先生の仰るように、病院も混み合っている状態で医師との対話の時間も充分にとれません。待合にいる患者さんの多さを目にすると、無理に自分の過去を話して診療時間を延ばす事が申し訳なくて出来ないのもあります。
新しい病院を探すのは不安です。ですが、結婚を控えているので一刻も早く良い病院に巡りあって、子供に充分な愛情を与えられる心の余裕を取り戻したいです。
病気はいつか治ると信じて、他院もあたってみます。本当にありがとうございました。
回答専門家
- 茅野 分
- ( 東京都 / 医師(精神科) )
- 銀座泰明クリニック 院長
東京・銀座の心療内科・精神科、夜間・土曜も診療しております。
東京・銀座の心療内科・精神科です。夜間・土曜も診療しております。都会で毎日、忙しく過ごされている方々へ、心身の健康をサポートいたします。不眠、不安、うつ病などに関して、お気軽にご相談ください。
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この回答の相談
10代の頃から過食嘔吐が始まり、自殺未遂や物を壊す等の破壊行為がひどくなりました。感情をコントロール出来ない状態が続きました。
20代でアメリカに3年間留学していた時、精神科を受診してProzacを… [続きを読む]
babymoonさん (愛知県/32歳/女性)
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