対象:住宅設計・構造
仕上り感も大切にお考えください
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通気や結露などの躯体への影響は、モルタル、サイディングの外壁素材に関係なく同等なものにすることができます。通気のための下地をどう作るかということによります。施工性ということになると、工業製品を貼っていくだけという簡単さから、圧倒的にサイディングが有利です。
将来の外壁の耐久性についても、どちらが有利かといえば、これもサイディングということだと思います。もちろんサイディング表面の仕上がりレベルによって、サイディング表面自体の耐久性は異なるのですが、モルタルと比較した場合、壁の割れがおこる可能性は少ないはずです。
サイディングは、壁面の動きに対してジョイント部分の目地がずれることで、ある程度対応できますが、モルタルような面状の材は、ずれで力を逃がすことができず、力によっては割れやすいということもあり得ます。(もちろん程度の問題で、サイディングでも起ることです。)また、モルタルは乾燥収縮によるひび割れも起ります。
効率性だけを求めるのであれば、サイディングが良いのですが、お考えのシンプルモダンにはモルタル+塗装or左官がよさそうです。当社の仕事で、予算がかなうのであれば、モルタルに塗装または左官による仕上げをお勧めしています。最近では、モルタルの質が上がり、乾燥収縮はずいぶん押さえられていますし、塗装や左官の材料も小さなヒビに追随する性能を持ったものも出てきています。
工務店さんに塗装や左官による仕上げ材のカタログ、サンプルを出してもらって、性能や仕上り感を確認されると良いと思います。
補足
ご返事が遅くなって失礼しました。
サイディングの場合の「縦貼り」と「横貼り」の件です。
文字で伝えるのが難しいのですが、サイディングを貼る場合、一般的に下地の胴縁はそれと直角方向に長く打たなければなりません。そのため、「縦貼り」のサイディングでは胴縁は横に伸びるので、通気のじゃまになるということで、業者さんが話されたのでしょう。
ただ、それはちょっと情けない業者さんで、これまであまり通気の工事をされていないかもしれません。
横胴縁の場合、胴縁は長く通すのではなく、短めに所々に空きを作りながら止めていきます。その空きが縦に通気を通す場所となります。
どんなサイディングでご検討かわかりませんが、メーカーでは通気構法で施工する施工マニュアルをたいてい用意しています。
それを、工務店さんに取り寄せてもらい、上記の話しをご確認くださると良いと思います。図で描かれているはずですから、一般方でもわかりやすいと思います。
評価・お礼
なみへい さん
回答ありがとうございました。私も当初はモルタルにしようと考えていました。しかしダイライトもこちらが構造用合板からの変更を依頼したのもあってその場合通気工法は必要なのでは?と思いサイディングも検討してるわけなんですが、今度追加費用がどらくらいかかるか聞いてみようと思います。また、サイディングの場合「縦貼り」と「横貼り」とあって「縦貼り」だと通気胴縁が横になるから・・・と業者さんは言っていましたがこの意味はわかりますか?素人には縦に貼っても横に貼っても胴縁は縦にとめていくんだろうとばっかり思っていたのですが・・・
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