対象:一般歯科・歯の治療
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山内 浩司
歯科医師
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根管治療後にも痛み・・・へ回答させていただきます。
何においても原因が分からないということは不安になりますね。でも身体は痛みという形でくっきーさまへ警告を発してくれているのでしょうね、「治してー」って。
まず、レントゲンでも原因が分からず異常がないとのことですので、大きな歯周組織での病変はまだ認められないということですね。例えば重度の歯周病や根尖病巣です。また、根管治療によって歯髄(歯の神経)は無いのでしょうから、通常の虫歯の進行による痛みでもないのかもしれません。では、この状態でお痛みはどこから発しているのでしょう。
神経が無いのになぜ痛むのか、この質問は実際に臨床の場でよく伺わせていただきます。歯髄以外でも歯の感覚に司るものはいくつもあります。その中でもっとも多くの場合に関連するのが歯根膜です。歯根膜は、歯根と歯槽骨という歯の根の周りの顎の骨との接合部です。歯と骨を繋ぐ靭帯なのですが、ここが噛むときのクッションとなり、圧力センサーとなります。
たいへん前置きが長くなってしまいましたが回答に近づけますね。クッキーさんの歯はこの部分から痛みがきているとも考えられます。
例えば、歯列全体からの噛み合わせに対してこの歯が不均衡であるために、歯根膜にストレスが溜まっている。
歯根にレントゲンでは確認出来ないほどのマイクロクラック(細かい皹)や、2次元レントゲンでは見えない部分にクラックがあり、そこが原因での歯根膜へ感染が起こり始めている。
根管を伝わって、根尖から歯根膜へ細菌が感染している、等。
歯髄が無い歯では冷たいものを感じることは少ないといわれていますが、この歯根膜炎の場合には熱いものがしみることは起こります。
1ヶ月ほどの期間の様子見の間に良くなられるとよろしいですね。どうぞお大事になさってくださいませ。
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この回答の相談
2年ほど前に左上6番の根管治療を行いました。
昨年から不定期に、しみるような痛み(冷&熱ともに)
やかんだり、おしたりすると痛みがでるようになりました。
何度か病院に行き、レントゲンをとりま… [続きを読む]
くっきーさん (東京都/32歳/女性)
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