対象:経営コンサルティング
短期と中・長期経営計画の使い方
小生執筆の「中期経営計画の立て方・生かし方」(ぱる出版)の考え方をベースに述べさせていただきます。
先ず、経営計画の対象期間の長さの違いによる、それぞれの定義について確認しておきます。
・短期経営計画(1年間位までが対象)
主な内容 目標+実行計画
目的 中期経営計画の1年目。
中期経営計画などで作られた目標と戦略を実現する為の1年目の実行計画。
中期経営計画などが無ければ戦略性が余り無い目標達成の為の実行計画となり、経
営体質改善・改革には向かない。
・中期経営計画(3から5年間位が対象)
主な内容 戦略+目標+実行計画
目的 中期的な経営環境の変化を考え、業界内のポジションの改善を含めた経営体質の改 革・改善の目標と進め方を明らかにするもの。毎年、ローリングする。
・長期経営計画(5年から10年間位が対象)
主な内容 ビジョン+(戦略)
目的 長期的な経営環境の変化を考え、業界内のポジションの改善を含めた経営体質の改 革・改善の目標とそれにいたるまでのイメージを明らかにするもの。対象期間が長 く毎年ローリングすることは手間が大変である。
この定義に御社の場合を当てはめれば、次のような考察ができます。
・「目の前の課題が多すぎる」と言われていますが、その中の課題には短期間で解決出来ることと 中・長期を要することがある。短期的には解決が難しいこととは例えば、次のようなことです。
「成長性の高い新しい販路の売り上げ比率を3割に引き上げる」「競争力のある新商品を開発 し、シェアを2割にまで引き上げる」等
中・長期のテーマにもしっかり取り組むこと。
・同じ課題でも重要度には大きな違いが有る。優先順位をしっかり考える事が大切。
目先の数字も大事ですが、戦略性・経営体質の強化も大切です。
回答専門家
- 運営 事務局
- ( 東京都 / オペレーター )
- 専門家プロファイル
登録している専門家やQ&Aやコラムといったコンテンツをご紹介
専門家プロファイルに登録をしている皆様の記事や、Q&A、まとめ記事など編集部でピックアップしたものを定期的に配信していきます。よろしくお願いいたします。
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
事業を推進する際には、目先の利益にとらわれずに先々の事まで考えた上で、プランニングを行うことが大切だという事は分かります。が、目の前での課題があまりにも多すぎ、これらを解決する… [続きを読む]
All About ProFileさん
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A