対象:住宅設計・構造
野平 史彦
建築家
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蓄熱暖房機等について
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先に回答させて頂きました(株)野平都市建築研究所の野平です。
私も新参者ですので、このままここにお応えして良いのか分かりませんが、書いてしまいます(笑)
フェノールフォームなら発泡プラ系の中では最も経時劣化の少ない断熱材ですので、いいと思いますよ。(但し、吸水性があるので基礎断熱には向きませんが、、)
さて、暖房計画ですが、割と小ぶりの家なら、蓄熱暖房機1台で家中を暖房する事は可能ですが、46坪程のお宅ですと(本当は、どのようなプランなのか拝見しなければ何とも言えないのですが)、各部屋に熱源を分散配置するのが最も失敗のないやり方です。
蓄熱暖房機は色々なメーカーから出ていますが、比較的大きなタイプのものが多い中で、クレダならスリムで場所を取らず、これを部屋の大きさに合わせて配置するのがいいかと思います。
幸い断熱性能はバッチリですので(笑)、リビング辺りに吹き抜けがあれば、1階に配置するだけで2階まで暖める事が可能かと思います。
蓄熱暖房機は空気を汚さず、深夜電力を使うので、電気代も安く、地球温暖化防止にも貢献できます(笑)
但し、蓄熱暖房機の中身は耐火煉瓦の塊ですので重く、従って、設置する床壁の補強は忘れずに、、
また、耐火煉瓦は10年くらいでボロボロになりますから、その頃には新しい煉瓦に入れ替える必要があります。
エアコンだけでは、やはり足下が寒いかもしれません。
エアコンに比べたら、蓄熱暖房機は暖房の質が違うのです。
さて、オーディオルームにするなら、室内側の壁はある程度「吸音壁」にする必要がありますから、最も安価に作るならな孔空きボードを貼り、中にロックウールを詰め、遮音シートは壁の隣室側に張ることになります。隣室は遮音シートの上に石膏ボードを貼るということになるでしょうか。勿論、完璧ではありませんが遮音シートの効果はあります。(字数制限)
補足
オーディオルームについて、書き切れなかったので,追記させて頂きます。
オーディオルームや音楽練習室を木造で造る、というのは実は大変難しいのです。
波長の長い低音は、質量の大きな壁を造らないと、壁を突き抜けてしまいます。
ですから、音楽家の家などは、1階(2階床まで)をRC造として、レッスン室をコンクリートで囲ってしまったりします。
どうしても木造で,という時には、木造の軸組の内側にコンクリートブロックの壁を造ることもあります。
ですから、今回のオーディオルームは、如何に遮音シートを貼っても、低音に関してはある程度室外に漏れてしまう、と認識しておいて頂ければと思います。
評価・お礼
龍馬0511 さん
お忙しい中恐縮いたします。
私、「基礎断熱」の意味を推少し勘違いしていました。
毎回のご回答本当にありがとうございます。
今週末に打合せがあります。
もう少し勉強して臨みたいと思います。
重ねて御礼申し上げます。
竜馬0510
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
「専門家に聞く」で「外張り断熱について」でご回答頂いた龍馬です。
早々のご回答ありがとうございます。
外壁全周のロックウール施工は、工務店のサービス工事で、一部屋施工なら、気密性も上がるし… [続きを読む]
龍馬0511さん (東京都/46歳/男性)
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