対象:住宅設計・構造
横山 彰人
建築家
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積極的に ルーフバルコニー を作る
私は設計で斜線でセットバックしたスペースに、ルーフバルコニーを作るということもありますが、もっと積極的に設計の中に取り入れています。
近年、建物の敷地面積がだんだん狭くなり、また法的制限も厳しくなっています。そんな状況の中で、住まいの空間にいかに 拡がりと奥行き のある設計をするかは、私のテーマのひとつになっています。
その手法の一つとして積極的に取り入れているのは、開放性のある間取りばかりでなく、住まいの中に、ライトコート、やインドアガーデンといった中庭や、工夫してルーフバルコニーを取り入れ建物に拡がりと奥行きを作り出すようにしています。
お客様にとってルーフバルコニーは住まいに陰影をつくり、また室内の延長としての第二のリビングルームとして喜ばれています。
今回の質問のように斜線のセットバックのによってもたらされる長さが、私の場合2m以上でないとルーフバルコニーはあえて作らず、その部分はベランダとして植栽を植えるか、下の階の吹き抜けにしたり、工夫してその階の室内の延長としたりします。
私の設計では、ルーフバルコニーにしても小屋裏にしても、法的制限内の全ての空間を無駄なく使い切ることを心がけています。
そのことは広い意味で、地球資源の節約にもかなっているのではないかと思っています。
楽しいルーフバルコニーが出来るといいですね。 横山彰人
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