対象:住宅設計・構造
森岡 篤
建築家
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ルーフバルコニーお勧めします
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hanaburaさんはじめまして
パルティータ建築工房の森岡と申します。
私も全く同感です。
私は、住宅ではプライベートな庭をつくり、庭と室内をつなげた気持ちの良い空間をつくりたいと考えています。
市街地狭小地では、地面に環境の良い庭をつくることがなかなか難しいです。(日照など)
こういう時は、バルコニーか屋上庭園です。
地上より2階、3階(屋上)の方が、外部の視線が気にならなくなり、「空」を独り占めできる快適な庭をつくることができます。
**なぜルーフバルコニーが少ないか
家をつくる建主、作り手の常識にルーフバルコニーがないのか、良さを知らないのでしょうね。
2階建てで2階屋根に出るためには、一般的な方法では塔屋が必要になり、法的に3階建てとなってしまい、2階と比べ規制がどっと増えます。
2階に広いバルコニーを取ればいいと思うのに、少ないですね。
半間巾のバルコニー(ベランダ)は、物干しにしか使えません。
巾を1間以上で部屋のようなプロポーションとし、外部からの視線をコントロールすると、とても快適な「庭」となります。
**屋上庭園の問題点・注意点
最高に気持ちの良い屋上庭園ですが、つくるにあたり、注意点もあります。
***防水
水平(に近い)で人が歩行する屋上庭園は、勾配屋根より防水が格段に難しくなります。
木造の屋上庭園の防水の有力な工法はFRP防水で、実現可能なのですが、注意深い設計・施工が必要です。
***温熱環境
真夏の太陽は高度が高くなり、屋上庭園下の居室は、暑くなりがちです。
デザイン面も含め、木製スノコなどで日射が防水面に直接当たるのを防ぎ、かつ通風させることで、暑さをやわらげることができます。
屋上庭園の植栽は、非常に効果的で、暑さを防ぐことができます。
この場合、灌水に注意が必要です。
是非素敵なルーフバルコニーを実現させて下さい。
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