対象:住宅設計・構造
森岡 篤
建築家
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住宅例2題
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もしかめさんこんにちは
パルティータ建築工房の森岡と申します。
旗竿状敷地の狭小住宅に、ガラス床で光を取り込む、良いアイデアですね。
当事務所では、市川ボックスTが、同じような旗竿状敷地の住宅です。
この家では、2階に生活の中心のLDKと、庭としてのバルコニーを一体化して設けています。
又、家の中心に屋上まで出ることができるトップライトを設置し、屋上への階段を光を遮らない鉄筋で作ることで、1階まで光を呼び込んでいます。
この階段廻りの床に、もしかめさんと同じように光を通したかったため、ここでは、FRP製のグレーチングを使いました。(写真1)
骨組みで約半間角のスペースの内側に設置していますが、とても堅牢で、使用したのは、半透明のもので、質感も悪くないです。
写真2は、別の住宅の例です。
正方形の平面の1階中央の部屋(洗面室)が暗くなりやすいため、建物中央屋根にトップライトを設け、その下の床をガラスにしました。
写真2は、1階洗面室から天井のガラスを見たところですが、外壁に接しなくても、このように明るくなります。
床にガラスを使う場合、強度の高い強化ガラスか合わせガラスを使用します。
写真2では、強化ガラスを使用しています。
床で使用するわけですから、通常の住宅の床荷重180kg/平米で余裕を持って設計します。
この家では、8mmの強化ガラスを使い、受け部材をやや細かく入れています。
十分な強度があり、床としての実績もありますが、例えば鉄アレイを落とすようなことをすれば割れる可能性があり、強化ガラスは、割れると粉々になります。
合わせガラスは、2枚のガラスを合わせ、間に強度の高い樹脂で接着していて、割れても樹脂の効果で抜けることがありません。
床で使うにはより信頼性がありますが、強化ガラスより高価です。
又ガラスブロックで床に使用できるものがあり、使うことがあります。
参考にしていただければ幸です
評価・お礼
a.t.m さん
早々のお返事ありがとうございました。
素人でも理解できる丁寧でわかりやすい説明、また写真添付までしていただき、本当にありがとうございました。
参考にさせていただきます。
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