対象:住宅設計・構造
深澤 熙之
建築プロデューサー
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伝統構法は先人からの知恵の工法です。
こんばんは〜aomusi428様
はじめまして、外断熱工法、外断熱リフォームを専門にしています。昭和アルミグループの代表の深澤煕之です。よろしくお願いします。
伝統構法を建てるには建築基準法の法律の問題があるのですが、先の先生が言われたとおりなのです。
今の建築基準法の元になる法律は昭和25年に制定されたのですが、簡単に言えば、国側から見て、技術力の低い大工でも地震などの災害に対して一定レベルの耐震性のある建物の基準にする為、木造軸組に筋交いをする方法で耐震力の基準をクリアさせる目的が今日に続いている建築基準法であります。
本来ならば、伝統構法のほうが地震に対して柔軟にその地震の揺れに対し緩和していく工法で地震に対しての免震構造になる訳なのですが、この伝統構法は大工や棟梁の技術が優秀でないと、逆に地震には弱い建物になってしまうので、国側が建築基準法を作り、伝統的な伝統構法の高レベルの技術をもった大工や棟梁を低レベルの技術で良い木造軸組の筋交い工法(現建築基準法)に従わせてきたというのが現状なのです。
伝統構法は限界耐力法(性能設計とみなされる)でその耐震性能の基準をクリアさせるという事なのですが、あくまで設計は最低基準をクリアするものであり、伝統構法による建物が出来、不出来は大工や棟梁などの腕や墨だしの技術にかかっています。
私の祖父(宮大工)が口くせのように言っておりました、最近の家は箱ものの建物で耐震性に優れているというが、あれが家ではない、国は何を考えているんだ、法隆寺は何百年もの間地震にも耐え、現在にまで残っている、日本の風土にもあっているし、建築基準法なんかの建物より余程地震には強いと言いますか、地震には柔軟で安心な建物だとよく言っていました。
伝統構法で建てる場合はそういう工法に長けた設計士と優秀な大工、棟梁、墨だしの技術で立派な建物が建てられるという事であります。
補足
また、強制換気という質問ですが、伝統的な建物の構造で建てられるのであれば、そういったものは必要がありません。安易な考えで高気密、高断熱の建物を建てるから、そういった家の場合は湿気や結露で蒸れたり、腐食するので、強制換気とか通気工法というような手法で湿気をコントロールをしていかなければならなくなったのであります。
右記は私が書いているブログサイトです。参考程度に 昭和アルミ公式ブログサイト
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