カウンセリングの方法
彼のためにも上手なカウンセリングの方法を勉強されたいとのこと。つきましては、まずカウンセリング(精神療法)の基本原則のみご紹介いたします(笠原嘉: 予診・初診・初期治療. 診療新社, 1980. 一部改変)。
>1. 病人が言語的非言語的に自己表現できるよう種々の配慮する。
2. 基本的に非指示的な態度を持し、病人の心境や苦悩を「そのまま」受容・了解することに努力を惜しまない。
3. 病人と協力して繰り返し問題点を整理し、彼に内的世界の再構成をうながす。
4. 治療者の人生観や価値観を押し付けない範囲で、必要に応じ日常生活上の指示・激励・医学的啓発を行う。
5. 治療者への病人の転移現象に常に留意する。
6. 深層への介入をできるだけ少なくする。
7. 病状の陽性面の後ろに隠されている陰性面に留意し、その面での悪条件をできるだけ少なくするための配慮を怠らない。
8. 必要とあらば神経症に対しても薬物の使用を躊躇しない。
9. 短期の奏功を期待せず、変化に必要な時間を十分にとる。<
更なる内容は上記参考書(現在は星和書店)や「精神療法の第一歩」成田善弘, 金剛出版. などをご参照ください。そして公開セミナーやワークショップなどに参加されてみてはいかがでしょう。
どうぞ宜しくお願い致します。
銀座泰明クリニック
回答専門家
- 茅野 分
- ( 東京都 / 医師(精神科) )
- 銀座泰明クリニック 院長
東京・銀座の心療内科・精神科、夜間・土曜も診療しております。
東京・銀座の心療内科・精神科です。夜間・土曜も診療しております。都会で毎日、忙しく過ごされている方々へ、心身の健康をサポートいたします。不眠、不安、うつ病などに関して、お気軽にご相談ください。
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